<カオリ>
 今日はいわふちが全力を使い果たしたようで、ブログを書く元気がなくなったそうです。ということで、久しぶりに書いています。


 先日、とてもお世話になったお客様が亡くなりました。奥様が亡くなった後に庭の手入れが大変だということで御依頼をいただいたのが最初の出会いでした。その後、いろいろと御依頼いただいたのですが、それ以外の特に用事がない時も、近くに行ったら「今います~?」と寄ってはコーヒーをいただいて、お茶飲み話をしたり私の愚痴話を聞いていただいたり・・・。

 なのに、この春以降はなんだかバタバタして「電話してみようかな」と思いつつも忙しさにかまけてしばらく行けてなかったのです。そしたら、息子さんから庭の手入れの依頼電話が・・・。
 「お父様はどうされていますか?」と恐る恐る聞くと「亡くなりました」とのこと。いろいろ病気をされていたことは知っていたのです。気をつけてくださいと言ってはいたのです。それでもきっとお元気にされていると勝手に思い込んでいたのです。

 本当に後悔しました。なんで電話しなかったんだろう、なんで寄ってみなかったんだろう、なんでなんでなんで・・・。なんて私は迂闊なんだろう!!!

 お客様の「いいんだよ、忙しいんだから。張り切ってやんなさいよ」と私を慰めてくださる声が今も聞こえるようです。どれだけお会いしていたとしてもどれだけ話していたとしても、きっと後悔はするのでしょうが、それでもやっぱり残念でしかたがありません。
 私の忙しさなんてちっぽけなもので、本当に大切なことをいつの間にかないがしろにしていたような気がするのです。忙しいふりをしているうちに、あっという間に時間が過ぎ、大切なことが抜け落ちてしまっていたのかもしれないのです。

 今日、そのお客様の庭の、柿の木の枝落としをしました。庭もすっきりしたし、きっと今では、バラが大好きだった奥様と天国で楽しく過ごされていることと思います(お客様は日本橋?島屋にずっとお勤めされ、奥さまは庭にピンクのバラを植えていらっしゃいました)。
 一緒にうかがった女性スタッフには体を大切にしなさいよと言い、男性スタッフには奥さんを大事にしなさいよと忠告されていました。洒落っ気があって面白くて、でも奥様を亡くされた寂しさがどこかにあって、そして何より紳士で素敵な方でした。

 教えていただいたことや精神的にいただいたものばかりで、私は何かお役に立てたのだろうかと思うばかりです。
 本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。