昨日まで、どうやったら庭が楽しい場所になるかということで、そのための設計時のポイントを解説してきました。
  • 平面に厚みを持たせる
  • 目隠しをする
  • 庭に出やすくする
  • 部屋っぽくする
  • 風合い素材で構成する
  • 平面を区分けする
  • 楽しいシーンをイメージする
  • 未来予想図を思い描く
いかがだったでしょうか。もしもあなたの庭が「一応庭になってるんだけど、楽しくないなあ」という場合、この8つのポイントをチェックしてみてください。必ずその庭は楽しさあふれる場所になって「庭があってよかったー!」と思えるようになるはずです。

解説がピンとこなかったり、こういうことをネチネチ考えるのが好きじゃない人は、ぼくに電話してくだされば、現地にうかがって即座に問題をあぶり出して解決策をお教えします。
ぼくのフィルターを通すことで、つまらなかった庭が楽しい場所になって、あなたとあなたのご家族が幸せをひとつ手に入れられるとしたら、こんなにうれしいことはありません。

明日から、引き続き小椋さんちの庭の細部を解説していきます。


数日間、港南台の店で設計していました。冬らしくない暖かい日が続いたせいでしょうか、みなさんの庭への意欲に火がついたようで来店数が急増。いろんな方と庭の話ができて、何だか満ち足りた気分になっています。

庭について考えるっていいなあ。庭のことをあれこれ考えている人は、実は庭がある暮らしとか家族のことを考えているんですよね。
そうそうこのことです。
庭を考えることは家族を考えること。
すてきな家族にはすてきな庭が存在します。そして、すてきな庭はすてきな家族を育てます。

昨日ご来店くださった新婚さん、読んでくれてるでしょうか。
庭によって家族が育つというのは、子育てのことだけじゃありませんよ。夫婦も、親子も、その関係性は成長するのです。
夫婦は結婚したら夫婦になれるわけじゃなくて、結婚は二人三脚のスタート地点。いきなり足が絡まってずっこけたり、コースを外れて道に迷ってふたりっきりで途方に暮れたりしながら、少しずつ夫婦らしくなっていきます。何たって二人三脚ですから最初はなかなか呼吸が合いません。うちなんかちょっと進んでは転び、やっと立ち上がったらまた転びの繰り返しでした(いまだにヨロヨロしています)。
親子関係も同じ。親は子どもに育てられることで親になっていきます。奥さんのお腹の赤ちゃんが、これからおふたりを親として育ててくれますよ。
ですからおふたりには、新居の庭スペースを「木や草花を育てる場所」じゃなくて「家族を育てる場所」としてイメージしていただきたいなあと。庭ってそれができるんですよ。家の中、リビングやキッチンも家族を育てますけど、庭にそういう意味を持たせたら、室内の何倍もその役割を果してくれます。
庭は家族を育てる場所。おぉ!今日は言葉が決まるなあ!
「家庭」と言うぐらいですから、庭も、家のことと同じく家族の大切な場所としてイメージしましょう。

新婚さんとお話しすると、いつも自分たちダメ夫婦ならではのうんちくを山ほど伝えたくなります。「がんばれー!」と思わずにはいられません。あまりひどく転ばないように、上手に上手に、すてきな夫婦になっていってほしいなあ。ひどい転び方すると・・・痛いですからねえ。