毎度おなじみの円形の囲炉裏です。
いくつつくりましたかねえ、これ。毎月何ヶ所か施工しているので職人さんたちも上手になってきて、このごろでは円が歪むことがなくなりました。最初のころはこうはいかなかったんですよ。けっこう難しいんです、四角いレンガを丸く積み上げるって。

なぜ苦労してまで丸なのか。それは実際にこの囲炉裏でバーベキューを楽しむと実感できます。
円形だとイスの配置が制約されないので、参加者によって増やしていけるんですね。ベンチ以外に7人まで無理なく火を囲めます。だからベンチに3人並べば10人でバーベキューができるんですよ。四角い囲炉裏でもベンチに3人がけして各辺に2つずつイスを置けば9人になりますけど、全員が火を正面にして座るためにはやっぱり円形です。大人数の時の楽しさは四角よりも丸。

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それともうひとつ、円形だとお互いに全員の顔が見えるということ。これもいいんです。
円卓会議って言いますよね、何かいい結論を導き出すための会議をそう言います。円卓を囲んで全員の顔を見ながら話すと、コミュニケーションがスムーズなんですね。

何かの番組で「一日でパートナーの顔を見つめる時間は2分に満たない」というのがありました。そうかもしれませんよね。うちみたいに一緒に仕事していて四六時中となりにいても、2分以上顔を見ているかと言うと・・・。この囲炉裏があれば、顔を見ながら食事をしたりお酒を飲んだりしますので、その時間は格段に長くなると思います。そうすればコミュニケーションアップ間違いなし!
みなさんは、連れ合いの顔のどこにホクロがあるか把握できているでしょうか。

いつもつくっている囲炉裏がなぜ円形なのかというお話しでした。


こないだテレビで、あまり映像では紹介されないという国会の閣議室の様子が流れました。なんとなんと、閣議は円卓で行われているんですね。結構狭い部屋で、大きな丸い机でした。
ちょっと微妙な印象を持ちました。国の舵取りを議論する人たちが円卓会議というのはどういうもんなんでしょうかねえ。もちろん内閣のチームワークは重要ですが、あまり仲良しこよしというのも困ってしまいますよね。・・・と思ってしまうほど、円形は和気あいあいな場を演出するのです。

わが家の食卓は、円形です。それになれているせいか、レストランに入って円卓の席に案内されると。ちょっとうれしい気分になります。
円形はいいですよ。円は家庭円満の円。