今日から数日間、小椋さんちの草花をご覧いただきながら、また庭についてあれこれと。

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このシリーズの前半(1月16日〜24日)で「庭を楽しい場所にするための8つのポイント」というのをやりました。
  1. 平面に厚みを持たせる
  2. 目隠しをする
  3. 庭に出やすくする
  4. 部屋っぽくする
  5. 風合い素材で構成する
  6. 平面を区分けする
  7. 楽しいシーンをイメージする
  8. 未来予想図を思い描く
もし庭を眺めながら「何となく楽しくないんだよなあ」と感じる方は、もう一度この8項目をチェックしてみてください。


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えーっと、どうしましょうかねえ、簡単におさらいしときましょうか。庭のことを考える時にすごく大事なことばかりなので、サラッと、もう一度やっときましょう。

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1、平面に厚みを持たせる

庭をどうするか考えるときに、とかく平面的にイメージしてしまうものです。樹木やパーゴラやトレリスを使って立体的に構成することで、それまで意識に入っていなかった空中、空間があなたのものになります。
庭に空間を生み出すことでいざないや居心地が生まれるのです。

2、目隠しをする

庭に出たときに、周囲の視線が気になるようではなかなか楽しめないものです。必要なところに、必要最小限の目隠しをキチッと設定することが必要です。
室内のためにも目隠しは重要です。リビングのカーテンを開けないままで過ごしていませんか?気候のいい時期にはカーテンも窓も開け放して過ごせるように、庭を使って目隠しを考えましょう。

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3、庭に出やすくする

ウッでデッキのように部屋の床とフラットで庭に出られたら、それだけで庭が生活空間になります。
庭への段差が大きくて「よっこらしょ」という感じだと、庭は遠い場所、暮らしの外にある場所になってしまいます。

4、部屋っぽくする

「眺める庭から過ごす庭へ」とイメージした場合、庭のデッキやテラスに、部屋にいるときのようなくつろぎ感を演出できたら、そこはリビングにも勝る「家族の部屋」になります。
ラチィスパネルや板塀で壁を、パーゴラや樹木で天井をイメージさせて、イス、テーブル、囲炉裏、サイドボード、ハンモックやクッション、照明器具、工夫すれば冷蔵庫やテレビも置けます。

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はい、1〜4を復習しました。明日は5〜8です。


わが家に隣接して百坪ほどの白梅の梅園があります。日に日につぼみが開いて、今朝は薄らと雪が積もったようになっていました。「この開花を眺めるのも十回目だなあ」、横浜生活十年目の春です。

十年前の自分を思い返すと、今よりもずいぶんと・・・いびつだったなあ。気合いだけが空回りしていて、よくこけてはしかめっ面していた気がします。今のにこやかなぼくからは想像できないんですけど(どこがにこやかやねん!と家族からツッコミが入りそうですけど)。左右のバランス、前後のバランスが、まったく調整できていなかったんですね。
横浜に来て、たくさんの出会いがあって、夢中で仕事して、妻との喧嘩しいしいの夫婦修行を経て、ようやく何か「これこれ!こういう感じ!」という暮らし方が見えて来たような。・・・まだまだですけどね。

頭でっかちで、あちこちとんがりまくっていて、ずいぶん変なカタチだったぼくを、ゆっくりと、やんわりと、とても上手に仕立て直してくれた横浜と、横浜で出会った人たちと、そして妻に、感謝だなあ!
その感謝の分、今日も一生懸命設計します。