では引き続き小椋さんちの草花をご覧いただきながら、相談会でお聞きした「庭の悩み」を。

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今日のお悩みは「雑草取りをしたくないので、庭中コンクリートにしようと思うんですが・・・いいんですかねそれで」というものです。

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50代のご主人で、家を建ててからずっと、もう何年も庭の雑草取り担当だったのだそうです。たまにはバーベキューをしたり、ハーブや野菜も育てているそうなんですが、とにかく雑草取りがいやでいやで。植物はプランターでも育てられるので、とにかく庭中をコンクリートにしてしまいたいということでした。と言いつつ「・・・いいんですかねそれで」と微かに躊躇しているご様子。みなさんならこの悩み、どう判断しますでしょうか。

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「ちょっと理屈っぽくなりますけど」と前置きして、プラス域マイナス域という話をしました。

「いやないやな雑草取りはマイナス域の世界です。バーベキューやガーデニングはプラス域の世界です。何となく躊躇されているのは庭中コンクリートにしてもプラス域の庭にならないことに気づいていらっしゃるからですよねきっと。だったらそうしない方がいいと思います。わざわざお金をかけて庭をつまらない場所にしたらもったいないですよ。お金と場所と、楽しめたはずの時間と、そういうのがぜーんぶ消えてしまいます。雑草取りという現在の庭のマイナス要素を解消しつつ、一気にプラスに持ってくような方法を見つければいいんです」
そしてうちの施工例をいくつか示して、バーベキューテラスやウッドデッキについて解説しつつ「これなら雑草取りは大変じゃないですよね」と。
ご主人は担当している(させられている)雑草取りの呪縛から解放されて「そうだよなあ、楽しまなきゃなあ」と意気揚々で帰っていきました。

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多いんですよ雑草取り担当のご主人。
「湘南スタイルの庭」ってあると思っているんですけど、その定義のひとつが「庭ではご主人がキャプテン」ということです。藤沢や茅ヶ崎あたりでは庭は男の領域。雑草取りやペンキ塗りもするけど、ガーデニングもバーベキューも、その指揮権はご主人にあります。それが湘南スタイル。
どうせ苦労するなら、「雑草取り担当」から「庭のキャプテン」に昇格できるといいですね。


湘南スタイルの庭を楽しんでいらっしゃる神出さんというお客様がご来店、「庭に露天風呂つくりたいんだけど」とのことでした。楽しんでるなあ!
神出さんの趣味はヨットで、会社を定年退職されてからは、趣味の域を超えてスクールをやったりあちこち遠征にも出かけています。お会いするたび、いつも若大将のような大きな笑顔で夢いっぱいの暮らしぶりを聞かせてもらって、こちらも元気いっぱいになれる、ありがたいお客様です。

ヨットやサーフィンやってる「海の人」ってのはみなさんそうですよね、笑顔で夢を語る。

ぼくは50歳から(もうすぐです)海の人になると決めています。

さっ、今日は設計をひと休みして、お客様のバーベキューに押し掛けて撮影させてもらいます。楽しみ楽しみ。