大規模ガーデンリフォームが完了してから一年半が経過し、庭がイキイキと輝いていたことがうれしくて撮影したのが今回のシリーズです。
一年半で最も変化したのが樹木。今日は、成長し、生命力がみなぎっている感じの木々をご覧いただきます。

駐車場側に植えたオリーブと庭に植えたシマトネリコが、それぞれ倍に成長して、道路から見上げるようになりました。こうして樹木の背が高くなることで、庭全体の高さが出て、ボリューム感が増します。それと同時に視界の中の緑が占める割合(緑被率)が上がります。

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人は生活空間において、視界の中の緑(植物)の割り合いが増えるほど、アルファー波が出やすくなるそうです。つまり、植物に囲まれることで、心のバランスが整ってくるということです。

次は芝生広場の中央に植えたシャラノキです。

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元気元気。
一昔前は人気NO.1だったこの木、数年前のチャドクガの異常発生を切っ掛けに、人気が急落しました。
ぼくは大好きなんです。チャドクガは困りもんですけど、それをさっ引いても、この木の魅力は大きい。四季折々、表情を変えながらこちらに語りかけてきます。 高貴で、美しくて、優しい木です。雑木の庭をイメージするときには、メインに一本植えたい木です。

次はフラミンゴカエデです。これもいい感じにのびのびと育っていました。

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北アメリカ原産であるこのフラミンゴは、斑入りのネグンドカエデ(ネグンドカエデ・バリエガータ)という品種です。新芽のときだけ斑の白がピンクに染まって、その色がフラミンゴのようなので、通称フラミンゴカエデと呼ばれています。
7年前、お客様からのリクエストがあって、この木を探しまわったことがありました。当時、まだそれだけ珍しい木だったのです。でも今では生産が追いついて、どこでも手に入るようになりました。春、庭にフラミンゴが舞い降りたように色づくこの木があると、庭全体が明るく華やぎます。

今回の撮影で、その成長が最もうれしかった木がこれ、ジューンベリー。

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駐車場からアプローチ階段を上がって、門扉を開いた正面に植えてあります。この位置は入り口正面のアイストップであり、庭に入るときの第一印象を決める場所でもあります。場所が狭めなため、将来的に大きくなる木は植えられません。コンパクトで、個性的で、来訪者に好印象を与える木、毎日そこを通るご家族がに季節のメッセージを伝えてくれる木、ということで、ジューンベリーにしました。

ぼくのその意図を理解してくれたかのような成長具合で、下枝が枯れることもなく、門扉を開けて入って来る人を握手で出迎えるような樹形。ぼくのわがままなイマジネーションに応えてくれたこの木に、頭をなでてやりたいような気分になりました。
思い通りに育ってくれない木や、予想外の素敵な展開をする木。庭に植えた木や草花は子供のような存在ですね。

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玄関ドアを開けて外出するときには、逆光線に葉が透けて、輝きながら送り出してくれます。

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撮影時、ちょうど実が熟し始めていて、つまんでは口に放り込みながら撮影していました。自然の酸味と甘さと、フルーツケーキを連想させる香りで、幸せーな気分になりました。
田中さんちのラブラドールが木の実のうまさをおぼえて、庭に放すとジャンプして食べているそうです。わんちゃんも幸せーな気分になっていることでしょう。 
 
木がイキイキと成長するために何が必要かというと、その木に合った土壌や、風の通り具合や、日照、水分、気温などの条件がありますが、一番重要なのは「人」です。庭木はその庭を楽しみ慈しむ人によってイキイキと元気に成長するのです。ほんとですよこれ。その証拠に、土壌や日照などの条件がいい場所に植わっている木でも、その家が空き家だったら、あるいは家主が庭に出ることがなかったら、大きくはなってもイキイキとはしませんからね。毎日愛でて、話しかけて、話を聞いて、そうやって付き合うことで、庭木はイキイキと育つのです。これは庭屋の実感です。



「ラストシーンからの逆算手法」については、本編が長くなってしまったので後日にします。