宅地造成の段階で、敷地の道路側を駐車スペースとして設定してありました。ゆったりと3台分の広さです。
一般的にはこのスペース全体を土間コンクリートにしてしまうところだと思いますが、そこは「偏屈な庭屋」、1台分は前庭アプローチにして、駐車場全体も前庭っぽく見せられないかと考えました。さらに欲張って、前庭アプローチにも駐車できるようにと。

DSC_0004

前庭っぽくするための手段としては、植物を入れ込むこと。駐車場の家側、奥の80センチは、タイヤが乗ることがないので、コンクリートではなくて土にして、アイビーを植えてあります。そして2台分のコンクリートはスリットで分けて、そこにはタマリュウを植え込んで、テラスの目隠しもかねてヤマモミジの株立ちも植えました。

DSC_0005

これが前庭アプローチ。

DSC_0047

普段は庭として楽しんで、来客時には駐車もできます。

ここに使っている枕木は、ちゃんとした枕木です。というのは、市販されている枕木の多くがガーデニング用に生産されている(ちゃんとしていない)もので、今回のように土に埋め込むと、数年で腐ってしまいます。ちゃんとした枕木とは、使おうと思えば実際に鉄道に使えるもの。ケンパスやユーカリなどの、重くて固い材質のものがちゃんとした、本物の枕木です。




枕木を見て郷愁、情緒を感じるのはある年代までなのかもしれません。現在の線路はほぼすべてコンクリート製の枕木ですから。
それと、線路で遊びながら、その先にあるまだ見ぬ都会(未来)に思いを馳せるなんてこと、ぼくらくらいが最後なんじゃないかなあ。
ぼくはアリスの「遠くで汽笛を聞きながら」とか海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」、他にも加川良や高田渡の線路にまつわる曲が大好きです。そういうのがツボなんですね。新潟の実家の裏手にC-11が走る只見線の線路があって、小さい頃、そこが遊び場でしたから。

では、グッとくるYou Tubeをふたつ。
 



「いまだ旅の途中」というこの感じ、田舎を出てきたすべての少年に、一生消えない感覚なんだと思います。出発点への終わりなき旅。



中西さんも、武田さんも、北原さんも、小森さんも、美月さんも、川島さんも、四つ車さんも、宮手さんも、ぼくも、あなたも、みーんな旅の途中・・・なんだよなあ。素敵な旅にしましょうね!

ぼくは思うところあって、ちょっと、歩を速めようと思っています。意識的に少し加速して、調子が良かったらさらに加速して、大丈夫そうだったらもっと加速して。明日目が覚めた瞬間から、そんなゲームを開始します。

悠々として急げ!