リフォーム前の庭を拝見して印象的だったのが、庭木の状態がとてもいいことでした。樹形もいいし、成長もいい。ふだんから木を意識して、手をかけながら、木も家族の一員のように感じながら暮らしていることがうかがえました。

今日はその、もともと庭に植えてあった樹木からご覧いただきます。

ジューンベリー
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ブームになってからまだ数年なので、出回っているのはまだ細い木ばかりです。ここまで幹が太ったジューンベリーは初めて見ました。
枝振りも丁寧に仕立ててあるので、花も実も盛大なことでしょう。

シマトネリコ
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軒先のこの位置に植えたことがすごい!一般的には木は庭の背景に並べてしまいがちなもの。このように家側に植えるという発想がすばらしいです。
ここにこの木があることで、庭に奥行きと厚みが生まれています。


ユズ
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ウンシュウミカン
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柑橘類も元気です。
これから、秋、冬と実が色付いて、庭に明るい雰囲気を出してくれます。 

ゲッケイジュ
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この木を残せるギリギリのラインでベンチとパーゴラを設置しました。
 
これらに、アクセントで数本植え足しました。

ブルーへブン
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エレガンテシマ
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ブルーエンジェル
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レモン
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ガーデンリフォームでは、もともと生えている木をできるだけ残しながら、活かしながら設計します。
で、こうなりました。

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緑濃い庭。小枝が風にそよいで、日だまりと木陰ができて、人の手による構築物だけでは得られない「心地よさ」が得られます。
庭木って、いいなあ。



「庭の木が茂りすぎたせいで庭を楽しめない。だんだん年取ると手入れも大変だし、全て切ってしまいたい」ということでご来店くださるお客様に、「お任せください!木を切ることなどおてのものです」と答えつつ、庭の現状をお訊きし、どういう庭が理想的なのかを一緒に整理しながら考えていきます。すると、結果的には木をほとんど切らないままで庭が楽しい場所に生まれ変わった、ということが、これまで何度もありました。
本当に庭木が原因で庭を楽しめないなら、その木は切ってしまった方がいいんですけど、よーく考えると、庭を楽しめない原因は木ではない場合がほとんどなのです。

「年取ると手入れが大変」かもしれませんけど、それでも木はあった方がいいのです。
享年94歳だったぼくの祖父は、亡くなる前日まで、脚立に登って庭木の剪定をしていました。
94歳、何を思いながらチョッキンチョッキンとやってたのかなあ。
ぼくは思います、祖父はそのとき、幸せだったんだろうなあと。実際に選定作業をやってみるとわかるんですけど、はさみを片手に木につかまっていると、幸せな気持ちになるんです。また、気持ちが幸せに向かわない状態では、人は庭木に思いをして、枝ぶりを仕立てようなんて考えないものです。
だからぼくは、お客様の「 年取ると手入れが大変」という言葉を「年取っても手入れができる幸せ」というふうに変換して受け止めます。

ぼくが設計する庭は、「年取ると手入れが大変」な庭、「年取っても手入れが楽しめる庭」なのです。

でも、ほんとに大変になったら、ご連絡くださいね。レスキューにうかがいますので。




今日はいい雨だなあ!ありがたい。設計に集中できます。
今日設計するのは、にこやかに、おだやかに、ゆったりと暮らすご夫婦の「しっとりとしたモダン和風の庭」です。雨音をBGMに、いい庭が描けそうです。