ジブリの宮崎駿監督は「5歳までの子供はみんな神様だ」と言います。ほんとにそうだなあって思いますね。
犬は人間でいうと5歳児のままだそうです。
子供も犬も、我々には見えない何かを見、我々には聞こえない音を聞きます。神様なんですよねえ。

あ、いや、今日の写真にトトロが出てくるもので、そんなことを考えていました。

天野さんちの庭に住む小物たちです。

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愛犬ノアはよく虚空に向かって視線を送ったり唸ったりします。ぼくには何も見えないその視線の先、そこには明らかに誰かが居るのです。ただそれが、ぼくには見えない。
石川さんちのお嬢ちゃん志乃ちゃんは「小さいおじさん」と会話をします。お母さんには見えないそのおじさんと、仲良しになったようです。

話変わります。京都のお寺、石庭で有名な竜安寺の方丈庭園は、560年前の流れ者の庭師(山水河原者)がつくりました(諸説ありますが、実際に石を据えたのは庭師です)。
その庭をいまだに「宇宙的である」とか「インスパイアされる」と、観光客が訪れては感激しています。・・・ということは、560年前のその職人さんが持っていたイマジネーションを、現代のぼくたちは越えることができていない、ということです。

イマジネーションは進化していない、どころか退化しているのかもしれない。

どうも、そんな気がするんですね。科学技術は進化しましたが、裸の人間が本来持っている能力は、便利さが増した分、退化した可能性があります。
その本来的な能力の名残りを5歳までの子供たちは持っているのです。だから、大人には見えない、聞こえない世界を感じ取ることができる。小さいおじさんとも仲良しになれるのです。犬もまた同じで、野生の能力で、神の領域の世界を生きている。

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目に見えているこの世界は、実際の世界の十分の一に満たない。


宮崎駿監督は、ナウシカでも、もののけでも、ハウルでも、一貫してその5歳までの子供が持つ「神の領域」が存在しているんだということと、それを消し去ってはいけないというメッセージを、昔はちゃんと神様だった大人たちに送っているんだなあって思います。トトロもマックロクロスケも見えなくなってしまったぼくたちに。

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時々、ほんとに時々なんですけど、5歳までの神様の能力を、むりやり消してしまう大人がいて、とても悲しいです。
例えば、子供の前でひどい夫婦喧嘩をするとか、子供がおびえたり気を使ったりするほど不機嫌な顔で過ごすとか。そこまでひどくなくても、朝から晩までついつい「ダメ!」を連発するような育て方をすると、子供の神様の領域は消えてなくなってしまいます。
気をつけましょうね。ほんとに気をつけましょうね。大人の責任として、子供はのびのびと、何の不安も持たせないで、愛情たっぷりにしてあげましょう。




毎朝、幼稚園のバスを待っているお母さんと子供たちに「おはようございまーす」と挨拶して出勤します。みんな笑顔で、その一群は輝いて見えます。
はしゃぎ回る子供たちと、朝からけっこう気合いが入った身なりで、ときに大笑いしながら立ち話をしているお母さんたち。毎日毎日、その場所は笑顔が絶えないマジックゾーンです。寝不足の日もあるでしょうし、夫婦喧嘩で落ち込んでいる人だっているはずなのに、不思議だなあと。
きっと、子育てという共通の課題を持った人たちだからなんでしょうね。そこにいるおかあさんたち全員が「笑顔」の大切さを知っているのでしょう。それと、朝起きたとたんから、子供たちにその大切な「笑顔」をもらっているから、だから毎朝元気に、笑顔いっぱいでそこに集えるのだと思います。

すべての大人に「笑顔」をプレゼントしてくれる子供たち。子供は神様ですから、「笑顔」は神様からの贈り物なのです。ありがたく、ありがたく、いただきましょう。