いつものことで夢中で撮影していたら、パッと陽射しが変わりました。雲が切れたんですね。カメラの露出を調整し直そうと一息ついたところへ、奥様がお茶を持ってきて下さいました。

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ありがたくごちそうになろうとベンチに腰掛けたその瞬間、座った態勢からの庭の眺めがとってもいい感じで、「ちょっと2、3枚撮らせていただいてからごちそうになります」と、またカメラを手にしました。

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せっかくのお茶が冷めないうちにと、急いでパシャパシャッと撮ったカットです。

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「日が差し込むと、またいい感じですねえ」というと、奥様は「そうなのよ!私はパラソルにできる葉陰がとっても気に入ってるの」と。

撮影していると、ついつい構造物やそこにある点景(ファニチャーや鉢植えや草花)を撮ろうとしてしまいます。これは設計していても同じことが言えて、煮詰まってくると、壁の高さや通路の幅などをどう組み立てるかというカタチのことに意識が集中していきます。これが、実はよくない状態でして、そうなっている自分に気がつくと、パッと作業を中止してブログを始めたり、何か他の仕事をやって思考を平らに戻すようにしています。

どういうことかというと、写真で写すべきは、触ることができるベンチや壁や花ではなくて、「空間」なのです。設計も同じ。庭は花壇やトレリスなどの構築物が庭なのではなくて、構築物と構築物の間にある「空間」が庭なんです。
その空間には何があるかというと、空気、光、風、香り、さらに言うと「感じ」があります。その「感じ」を「気持いい感じ」や「居心地のいい感じ」、「幸せな感じ」にするために、構築物をどう配置・構成するかがぼくの設計です。

できあがった庭で、ベンチに腰掛けて感じた日だまりの心地よさ。奥様が気に入っているというパラソルに映る木陰。「これなんだよなあ」と。

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美味しいお茶とカステラをごちそうになって、ぼくはテラスにしゃがみ込みました。そして空に向かってパシャッと一枚。

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これです!これが、この庭なのです。




設計作業が遅れ気味で、たまりにたまっています。頑張るぞー!