数日ぶりに「レノンの庭」に来ています。

姫路からの帰り道のラジオで、作家の浅田次郎さんによる「共産主義、社会主義、資本主義」というテーマの講演を聴きました。

これはもう妻のお得意の分野です。妻はもと左翼活動家、現在家庭内左翼(ちょっとオーバーですが)なもんですから、聴き終わってからしばらく、各思想が抱える問題点、矛盾点を、ノンポリのぼくに熱く語ります。ぼくと出会う前の妻の青春時代の思考、闘争の日々。普段見ることのないアルバムのページを開いたようで、何だかまぶしいような、「そうだ、この人は革命家だったんだ」と 。そしてお客様とのやり取りで見せるピュアで熱心な姿勢の源はここにあったんだとあらためてそう感じました。

ひとしきり妻の講義を聴いて、ぼくなりの解釈を返して、そしてふたりでたどり着いた結論がありました。

100年後の教科書に「共産思想、社会主義、資本主義、そして宗教問題・・・人類は試行錯誤と苦悩の歴史をたどってきました。その時代の流れの中で、流星のような、ほんの一瞬のきらめきのような曲「イマジン」があり、やがてその一曲の地場が地球を覆って、そして現在のような国境も戦争もない地球ができ上がりました」って書いてあるに違いないと。

 

「レノンの庭」では毎朝イマジンを流すことから店がスタートします。もう千回は聴いたことになるんですが、毎回ジョンに感謝したい気持になるのです。よくこの曲を遺してくれたって。

 

 

イマジン

想像してごらん 天国なんて無いんだと

ほら、簡単でしょう?

地面の下に地獄なんて無いし

僕たちの上には ただ空があるだけ

さあ想像してごらん みんなが

ただ今を生きているって...

 

想像してごらん 国なんて無いんだと

そんなに難しくないでしょう?

殺す理由も死ぬ理由も無く

そして宗教も無い

さあ想像してごらん みんなが

ただ平和に生きているって...

 

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね

でも僕一人じゃないはず

いつかあなたもみんな仲間になって

きっと世界は1つになるんだ

 

想像してごらん 何も所有しないって

あなたなら出来ると思うよ

欲張ったり飢えることも無い

人はみんな兄弟なんだって

想像してごらん みんなが

世界を分かち合うんだって...

 

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね

でも僕一人じゃないはず

いつかあなたもみんな仲間になって

そして世界はきっと1つになるんだ

 

 

「レノンの庭」という店名は、ある日ぼくの中で不意に浮かんだものでした。それから数ヶ月、ぼくの周りでいろんなことが一気に動き出して、気がつくと現実に「レノンの庭」という店ができ上がっていました。
まるで夢を見ているような、「レノンが降りてきた」としか言いようがない奇跡のような出来事だったのです。

横浜市旭区上白根3−41に、その奇跡の店「レノンの庭」はあります。