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明日22日、今年最後のテミヤンライブです。

そして明後日、23日午後9時5分から11時、NHKラジオ第一放送で「蔵出しわがままジョッキー」という番組があります。
弘兼憲史さんと北原照久さんのコンビでによる、年末のトーク&ミュージック。

年末に、この一年を……いや自分の半生を振り返り、しみじみとグラスを傾ける男と女。あんな時こんな時に……ふと口ずさんだり、メロディーが浮かんでくるあの歌この歌。この番組は「フラれた夜に……男がひとりで聴きたい曲」「友達の結婚式の帰りの車の中で、女性が大声で唄いたい曲」「自分の子供が産まれたお祝いに夫婦で聴きたい曲」などなど、喜怒哀楽……悲喜こもごも……男と女の感情が溢れる、様々なシチュエーションに応じた楽曲を、二人のディスクジョッキーが持ち寄り、選曲エピソードや体験談とともにお送りする。歌謡曲、ロック、ジャズ、クラッシックとジャンルは問わずに、まさにわがまま放題な内容の音楽番組である。

弘兼憲史(漫画家)、北原照久(おもちゃの博物館館長) 


さらに、24日のイブは、横浜ブリキのおもちゃ博物館で、恒例のクリスマスケーキ1000人分のプレゼント!夕方6時くらいから。
昨年一昨年と行きましたが、聖夜の山手一帯は異次元のように幸せな光に満ちていて最高なのです。今年は愛犬ノアも一緒に行こうと思っています。




では、前回のライブの写真をご覧いただきながら「北原照久ミュージアム」です。


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ラジオ日本「横浜ロハス」から。

テーマ「あなたはプレゼントするならサプライズ派?それとも一緒に買いに行く派?」

ぼくは完璧サプライズ派ですね!
プレゼントはもらうよりあげる方が楽しい。何をプレゼントしようかとあれこれ考えて、思いを込めて選ぶ。それを受け取った人が喜んだり驚いたりするのが楽しいんですよ。


ぼくもそうですね。サプライズ派です。仕事自体がそうなんですよね、庭を提案するときに、どうやって驚かせようか、どうしたら喜んでいただけるかと、そんなことを四六時中考えながら設計しています。


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そんな「完璧サプライズ派」の北原さんから、前回のライブで超サプライズなプレゼントを頂戴しました。
「原宿ゴールドラッシュ」の初版本。写真の右手に持ってるやつです。


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「ブリキのおもちゃ博物館を始めるときに、この本に後押しされました」というその初版本は、なんと、著者と主人公のサイン入りです。そこにぼく宛に北原さんのサインを入れてくださって、もう感激!
このままそっとガラスケースに入れて保存しときたい気持と、早く読んでみたいとう気持が交錯しましたが、もちろんすぐに読みました。


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紙が薄茶色に焼けて、昭和の熱い空気が閉じ込められているようなページを、そっと開いては(もったいなくて)少しずつ読み進む。最初はそんな感じでしたが、途中からはもう夢中で、一気に読み終えてしまいました。
予想以上、予測不可能、本を読んでいるというよりも映画を観ているような感覚で、読み終えてから数日、ぼくは映画館から出てきたときの興奮状態のままで、いつまでも街をさまよっているかのようでした。


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ガラスケースに収める前に、もう一度読みました。今度は少し落ち着いて、読み進みながら、グッと来た箇所を手帳にメモりました。この本の興奮をいつも持ち歩きたかったのです。
そのメモを書き写します。



「原宿ゴールドラッシュ/青雲編」 宝が埋まっている街
ワニブックス 森永博志
 
 社長室、秘書、別荘、重役会議がないかわりに原宿にプール付き3階建てのビルとロックンロール・バンドを持っている。

経営哲学がないかわりに、ロマンスを持っている。惜しみなく金を失うロマンスーーーそれは妖しく甘く危険な「禁じられた遊び」。




主人公山崎が出会った幸運の女神、ビビアンのリクエストでふたりで観たビデオ「ライト・スタッフ」に出てくる場面。

彼は時代がどうなろうと、自分の輝きだけは失うまいとしていた。
彼の妻が、彼がくじけそうになったとき、こういった。
「力の限界に挑戦する男、私には魅力的よ。でも昔話を生きがいにする男にはガマンできない。過去にすがりひがみごとを言う男たち。もしあなたがそうなったら、私は家を出て行くわ」




彼らにはビートルズの匂いがした。音楽が好きで、ファッションの流行に敏感で、知的な会話が好きな彼らは、お金よりも大切なものがこの世にあると信じていた。



山崎には物に対しての欲望がまったくといっていいほどなかった。欲望は物ではないものに、形にならないものに向かっていた。



「すべてはうまくいくわョ」ビビアンは予言者のような言い方をした。



山崎「ちっぽけなラジオから流れてきたロックンロールに夢中になるみたいなことが大事だってことですよ。これはたとえですけど・・・ぼくはそうやって生きていたいなと」



ビューティフルでもないのに、ビューティフルなものは作れません。ハッピーでもないのに、ハッピーなものはつくれません。
(伝説のCMディレクター杉山登志の遺書)



シンガポールの空港で・・・

山崎はカウンターでチェック・インをすませ、ビビアンの眼を見てひと言、
Good Bye
といい、出国ゲートに向かった。(なんて、ひどい男だ。サイテーだ) と思いながら、振り向かずひたすらゲートを目指した。そして、ゲートを通過しようとしたとき、ビビアンの叫び声が聞こえた。
「ヤマちゃん!」
それは空港中に響きわたるほどの大声だった。
もう一度、声は響いた。
「ヤマちゃーん!」
思わず、山崎は振りかえった。ビビアンが泣きながら立ちすくんでいた。
「グッバイじゃないでしょ」
ビビアンは涙声でいった。
「ソーロングでしょ」
山崎はうなずくのが精一杯だった。そして、これじゃ、まるで映画だと、哀しすぎると思った。
ビビアンはそのまま身動きひとつせず立ちすくんでいる。
お母さんのサンダルが、痛々しく山崎には感じられた。(オレはガラクタだ)山崎はビビアンに背を向けて、ゲートをくぐり抜けた。



1978年の暮れ、〈ガレージパラダイス東京〉のレジが鳴り止まない、という噂が原宿に流れた。
しかし、その響きは不吉さをはらんでいた。(青雲編・了)



つ づ く


最終ページの中央に超特大の文字で「つづく」と。

読み終えて、あらためて気がついたことです。
北原さんは、夢中で、この伝説の「つづき」をやってたんだなあ。

本との出会いは人との出会いと同じですね。大きい。
京橋のスポーツ用品店の青年を、一冊の本が導いて、希代のおもちゃコレクターを誕生させた。
その本が、時を待って、今50歳のぼくの手元にやってきました。
今度はぼくの番ですね。
ビビアン、あっ、いや、カオリさん、ワクワクしてきたよ。


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ラジオで、原宿のピンクドラゴンに「原宿ゴールドラッシュ」が売っているという情報を聴いて、仕事をほっぽり出して第3京浜すっ飛ばして買いに行きました。
リーゼントに革ジャンの店員さんにたずねると「もう売り切れで、増刷もしてないから古本屋で探さなきゃ手に入らないよ」とのこと。ぼくのようにその本を探しにやってくる人が大勢いるといいます。

年末年始に読む本としていち押しですので、インターネットで古本を探してみてください。 
感動的なサプライズプレゼントをくださった北原照久さんに、心から感謝いたします。そしてその感謝を胸に、来年も頑張りますよ!


明日は「テミヤンライブ」 / 横浜人形の家4階 午後6時30分〜

明後日は「 蔵出しわがままジョッキー」 / NHK第一放送 午後9時5分〜

イブの夜は山手のブリキのおもちゃ博物館で「クリスマスケーキ1000人分プレゼント」 午後6時くらい〜


みなさん、楽しくホットなクリスマスを過ごしましょう! 
サンタのみなさん、サプライズなプレゼントを!


そうそう、「庭の地面を持ち上げることで得られる3つの効果」の3を、明日こそやります。