庭の相談をお受けしていて、けっこう多いのが「猫が来て困る」というものです。
ただトコトコと遊びにくるだけならかわいいのですが、いろいろと・・・。匂いが強烈ですからねえ、猫のは。
で、どうしたら猫をシャットアウトできるかといいますと、これまでいろんな方法を試しましたが、結論としては「シャットアウトは不可能なので、どうせならかわいがる」というところに行き着きました。
トゲトゲマットは避けて入ってくるし、塀を立てると屋根から来ます。いやがる匂いの粉末は効果なく、猫だけに聞こえる超音波を発する装置も、その効果は一時的でした。おまけにデリケートは人は頭が痛くなるということも判明。水鉄砲はけっこう効きましたが、一日中見張っているわけにもいかずこれもだめ。こうなったらかわいがって、手なづけてから「いいか、ここに来てはいけないよ」とこんこんと言って聞かせるしかないという結論に達したわけです。
かわいいんですけどねえ・・・あの匂いがねえ・・・。
川村さんちの庭も、近所のノラの散歩コースになっていました。
奥様はあまり気にもせず過ごしていたのですが、ある日庭のポーチにお土産を発見。最初は石ころかなにかかと思ってよーく見たら、その石ころにヒゲが生えている。なんとなんと、ネズミの頭だったそうです。ギャー!です。
通行税を置いていくとは、律儀なやつです。ノラ的には大奮発したお土産だったことでしょう。
家を新築して、手つかずの庭を何とかしなければという気持はあったものの、引っ越しの片付けや子育ての忙しさでついつい先延ばしになったまま、とうとう3年が経過。この「お土産事件」で、ご夫婦は庭をちゃんとしようという決心がついたとのことでした。衝撃で我に返ったみたいな感じでしょうか。
それでぼくのところに設計依頼となったのでした。つまり、「猫に後押しされてできた庭」。
家を建てようと住宅展示場巡りをしている時点では、だれでも庭への憧れやイマジネーションは旺盛です。緑の芝生、ウッドデッキ、バーベキューパーティー、ガーデニングと、花に囲まれた幸せなシーンを思い描くものです。
ところが住宅メーカーとの現実的な打ち合わせが続くうちに、いつしか庭のことは後回しになり、徐々に庭への夢はしぼみ、引っ越し後の片付けや暮らしのあれこれが整う頃には、ついには庭は思考から消えて、あってもなくていい場所になってしまうのです。たいがいこのパターン。
ぼくはノラちゃんに刺激してもらってラッキーだったと思います。事件が起こらなければ、きっと5年後も、10年経っても、庭はほぼそのままだったのではないかと。
せっかく庭付き一戸建ての暮らしを手に入れたのに、庭がてつかずのままで存在感を失ってしまうというのでは悲しすぎますからね。
それでは、我に返った川村さんご夫婦と打ち合わせをして組み立てた「川村家の理想の庭」のプランをご覧ください。

ただトコトコと遊びにくるだけならかわいいのですが、いろいろと・・・。匂いが強烈ですからねえ、猫のは。
で、どうしたら猫をシャットアウトできるかといいますと、これまでいろんな方法を試しましたが、結論としては「シャットアウトは不可能なので、どうせならかわいがる」というところに行き着きました。
トゲトゲマットは避けて入ってくるし、塀を立てると屋根から来ます。いやがる匂いの粉末は効果なく、猫だけに聞こえる超音波を発する装置も、その効果は一時的でした。おまけにデリケートは人は頭が痛くなるということも判明。水鉄砲はけっこう効きましたが、一日中見張っているわけにもいかずこれもだめ。こうなったらかわいがって、手なづけてから「いいか、ここに来てはいけないよ」とこんこんと言って聞かせるしかないという結論に達したわけです。
かわいいんですけどねえ・・・あの匂いがねえ・・・。
川村さんちの庭も、近所のノラの散歩コースになっていました。
奥様はあまり気にもせず過ごしていたのですが、ある日庭のポーチにお土産を発見。最初は石ころかなにかかと思ってよーく見たら、その石ころにヒゲが生えている。なんとなんと、ネズミの頭だったそうです。ギャー!です。
通行税を置いていくとは、律儀なやつです。ノラ的には大奮発したお土産だったことでしょう。
家を新築して、手つかずの庭を何とかしなければという気持はあったものの、引っ越しの片付けや子育ての忙しさでついつい先延ばしになったまま、とうとう3年が経過。この「お土産事件」で、ご夫婦は庭をちゃんとしようという決心がついたとのことでした。衝撃で我に返ったみたいな感じでしょうか。
それでぼくのところに設計依頼となったのでした。つまり、「猫に後押しされてできた庭」。
家を建てようと住宅展示場巡りをしている時点では、だれでも庭への憧れやイマジネーションは旺盛です。緑の芝生、ウッドデッキ、バーベキューパーティー、ガーデニングと、花に囲まれた幸せなシーンを思い描くものです。
ところが住宅メーカーとの現実的な打ち合わせが続くうちに、いつしか庭のことは後回しになり、徐々に庭への夢はしぼみ、引っ越し後の片付けや暮らしのあれこれが整う頃には、ついには庭は思考から消えて、あってもなくていい場所になってしまうのです。たいがいこのパターン。
ぼくはノラちゃんに刺激してもらってラッキーだったと思います。事件が起こらなければ、きっと5年後も、10年経っても、庭はほぼそのままだったのではないかと。
せっかく庭付き一戸建ての暮らしを手に入れたのに、庭がてつかずのままで存在感を失ってしまうというのでは悲しすぎますからね。
それでは、我に返った川村さんご夫婦と打ち合わせをして組み立てた「川村家の理想の庭」のプランをご覧ください。

2分割でアップにします。

左側

右側

左側

新築を決意したときの庭へのトキメキは、ご夫婦の中でくすぶりながら、3年経っても消えていませんでした。打合せをしながらそう感じました。
何年も何年もくすぶり続ける思いは、ある日突然実現に向かって動き出します。
夢を、柔らかく、消さないで思い続けることができれば、何かの弾みで実現するものなのです。
今回の場合、弾みを付けてくれたのはノラ。
明日はビフォー・アフターをご覧いただきます。
明日はビフォー・アフターです。
何年も何年もくすぶり続ける思いは、ある日突然実現に向かって動き出します。
夢を、柔らかく、消さないで思い続けることができれば、何かの弾みで実現するものなのです。
今回の場合、弾みを付けてくれたのはノラ。
明日はビフォー・アフターをご覧いただきます。
明日はビフォー・アフターです。