テラスをご覧いただきます。

見晴らしがよくて、日当り風通し抜群の庭の中に「過ごす場所」をどう設定するか。そのままタイルの広場を作っただけではダメで、そこに「居心地の良さ」を生み出す必要があります。


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三角形のコーナーパーゴラに縦横格子の木製パネルを組み込んで建て、下に昼寝ができるサイズのベンチをつくりました。


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庭の一角をこのように立体的に構成することで、庭に厚みが出て、同時に隠れる快適さも加味されて「居心地の良さ」が生まれます。
この「隠れることの快適さ」も、普段あまり意識しないことですけど、実はとても大切なことです。

人は見晴らしの良さで開放感を味わいつつ、物陰に隠れたり狭いところにこもることで落ち着きます。
それをバランスよく両立させると、居心地のいい場所になります。


それを実現するためにこのいつも使っているのが、このタカショーの木製パネルです。


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透け具合が絶妙です。
 
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いい感じでしょう!トコトコ歩いていって、ベンチに座ってみたくなりでしょ。


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座るとこんな景色です、三角のベンチの奥にあぐらをかいてパシャッと撮りました。


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「わが家にこの庭があったら、仕事に行かなくなるなあ(ここで仕事します)」といういつもの感慨に浸りました。

庭の居場所に居心地の良さを生み出すポイントは、場に厚みを持たせることと隠れることです。あなたの庭に当てはめてみてください。





今日の午後は、完成間近の庭をチェックに行きました。ぼくが言うのもなんですけど「すばらしい!」のひと言、お客様も大喜びでした。
ぼくのわがままな設計を丹念につくりあげてくれる職人さんたちに、感謝の気持でいっぱいになりました。
庭を生み出す仕事はひとりではできません。ぼく以上に気合いを入れて現場を仕上げてくれる仲間たちの存在があってのこと。
胸に沁みるような出来映え。またひとつ「この庭がわが家にあったら・・・」という素敵な空間が生まれました。
後日ブログでご覧いただきます。