川村さんちのシリーズ途中で地震があり、みなさん同様大きなショックを受け、その後、心が余震のように揺れ続けました。いろんな思いが同時にわき上がってきて、脳細胞が大混乱しながらフル稼働し続けました。今もまだ揺れている人、多いと思います。

いくつかの「今書いておこう」と思うことを挟みながらの川村さんちのご紹介でしたので、とぎれとぎれになってしまいましたが、あと数回となりました。
世の中も、そしてぼくの頭の中もいくらか平静を取り戻してきましたので、夜景が最も美しい時間帯の写真をご覧いただきながら、今日は地震後これまでに、自分の中にガレキのように堆積したさまざまな思いや言葉を拾い出しておこうと思います。



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「祈り」
何もできずにただ祈るしかない時間がありました。祈り続けました。


「泣く」
根が傷んだときに、自ら葉を落とす木は必ず回復します。人も同じなんだなあと。泣けるということは生命力の証し、必ず立ち上がれる。


「本性」
自分の本性が見たかった。自分は何なのかを確認したかったが、いつまでも揺れていてはっきりとは見えなかった。見えてきたのは妻(女性)の強さと清らかな日本人の本性。



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「みんなつながっている/ジュピターが教えてくれたこと」
震災の一ヶ月前に読んだ吉本由美さんの本のタイトル。
あのタイミングで出会ったその本のおかげで、ぼくの中に打ち込まれた由美さん流の「来るなら来い!」というクサビのおかげで、ブログを書き続け、仕事の手を休めずにいることができました。


「明るさは強さ」
多くのお客様から感じたことです。


「心を癒す言葉、それは“ 希望 ”しかない/シェークスピア」
これは震災後のラジオで北原照久さんから出た言葉。
「リーダーとは希望を配る人のことである/ナポレオン」
この間の北原さんは、いち早く笑顔を取り戻し、多くの人を励まし、元気を与え、希望を配るリーダーでした。高速回転している人は、ぶれない。



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「家族」
命を落としたすべての人に、被災したすべての人に、津波の映像を見たすべての人に、家族がいるという、あたりまえですが、そのことを考え続けていました。


「仕事」
自分の仕事が持つ役割、自分が果たすべき役割の大きさを確認しました。


「笑顔」
人間は笑うことができるから人間でいられるのだと、あらためてそれを知りました。



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「人は発した言葉と必ず出会う/エドガー・ケーシー」
被災者の、追いつめられ打ちのめされたときに出た言葉に、何度も感動し涙が出ました。人間は強くて気高い、大丈夫だと確信できました。


「感謝」
親に、妻に、子どもたちに、これまでに出会った全ての人に、目に見えるすべてのものに、今あることに。


「ひと隅を照らす」
ぼくの命が終わる日まで、地球の発光細胞として輝き続けたい。



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「儚い」
人の夢と書いて儚い。この字の解釈が変わりました(後日詳しく)。
 

「気づく」
月夜の明るさに気づきました。日常が幸せに満ちていることに気づきました。


「がんばる」
きついときにがんばることをがんばるというのだ。きついからがんばる。さあ来い!まだまだがんばれますよ。
がんばり方は晴れやかな笑顔で、顏晴る。



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「凛々と眉を上げ、白い帆を張って」
ものすごいメッセージだったなあ。言葉にはチカラがある。


「記憶」
楽しい想い出、幸せな時間の記憶の上に立っている人はへたらない。愛情に育まれ、楽しく暮らすと、強くなる。


「揺れる」
みんな揺れている。みんな踏ん張っている。



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今日も気力を振り絞って息をしている被災地のみなさん。親が見つからず、寂しさの極地で笑顔を絶やさないでいる子どもたち。行方のわからない家族を呼び続け、泥の道を歩き続ける人。涙を腕で拭いながら不眠不休でがんばっている人。
あなたは大丈夫だと、絶対に大丈夫だと、信じて、強くそう信じて、祈っています。
長期戦、ぼくらもいっしょに戦い続けます。