撮影途中でちょっとティーブレイク。

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ポカポカと暖かい陽射しと柔らかい風が心地よくて、それに加えて噴水の水音が心をマッサージしてくれるようでした。

学校から帰ってきた子どもたちと一緒に、しあわせあーなひと時。


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みんな、いい笑顔です。
ぼくの子育ての時期は東京の庭のない家でしたから、こういう時間やシーンはなく、そのことが残念で残念で。庭で家族で過ごすことを繰り返し提案する裏には、自分の子どもたちへのお詫びというか、庭をつくる仕事をしていながら、こういう庭を提供できなかった自分自身へのほろ苦い思いがあるのです。

ティータイムを楽しみながら、話題が庭木の手入れの話になり、急きょ「剪定教室」を開催。


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この写真の木の、どの枝を切ったらいいかわかるでしょうか。
中央奥にあるやや右上に向かって立っている枝、他の枝と交差して伸びています。これが「立ち枝」です。全体の枝振りの中で逆らうように伸びているものは付け根から切ってしまいます。


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「立ち枝」の他に「絡み枝」「重なり枝」などを切っていくと、庭木は美しい自然樹形になります。
木と太陽との関係性、風雨に堪え健康に成長してゆくために適した枝振りに整えるように、人が手を加えることが必要なのです。

もし庭木の枝が混み合ってうっとうしくなっていたら、声をかけていただければ、うかがって切り方をお教えしますよ。自然樹形に仕立てるための法則を知って、5つぐらいのポイントを憶えれば、誰でも簡単に剪定ができます。
自分で仕立てた木は愛着も増して、その成長、変化にも意識が行くようになるのもです。植木屋さん任せではもったいないです。




昨年の暮れにスキーに行ったとき、リフトから山の木々を眺めていて気がついたことがあります。自然の木には立ち枝や絡み枝など、剪定すべき枝が見当たりません。


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自然の法則、理に反した伸び方をしようとする枝は、雪や風雨によって排除されるということなのでしょう。


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自然によって余計な枝が淘汰され、自然に従って成長した木は、すべて美しい自然樹形になる。深イ〜!