今回のガーデンリフォーム以前から、荒武さんのお宅からは幸福感が溢れ出しているように感じていました。
設計の打ち合わせでおじゃました昨年末、よく手入れされた芝生と生け垣にウットリ、夜は庭いっぱいにイルミネーションが光り輝いていていました。全体的に幸せな人たちが多く暮らしていることがわかる住宅地にあって、ひときわ幸福感を感じさせる荒武さんの家。
奥様にお会いして、すぐにその幸福感の発信元が奥様であることがわかりました。
世の中には「幸せになることが得意な人」がいます。これまでぼくが庭を通して出会ったそういう人たちのこと、知恵や考え方、感じ方をブログの中で「幸せへの扉」として書きためてきましたが、その内容にことごとく合致するのが荒武さんの奥様だったのです。
うれしい出会いでした。施工中にいただいたワクワク感いっぱいのコメントもありがたく、おかげで庭完成までの間、とてもいい刺激をいただきながら、絶好調で過ごすことができました。
こんなコメントでした。
今日は、あまりにも庭が素敵になってきたので、登場しました!
今日、大きめの木が2本植わり、それまで煉瓦と大理石でビシッとしていた庭が急に表情豊かになりました。私の希望通り、風に木の枝がサラサラと揺れて、なんとも優雅で、リビングのカーテンを開けてはニンマリしています。
明日はもっと沢山の木が入るそうです。
ご近所さんからも『何をしているの?中はどうなっているの?完成したら中を見せてね!』と既に予約殺到です。
仕上がりは金曜日の予定と言う事で、今はガーデンテーブルを物色中です。
この感じ、いいんだなあ。読みながら奥様のワクワク感が伝染してきて、その日の設計作業はスイスイとはかどりました。今思い出してもいい気分になります。
このうれしいうれしい出会いに感謝です。
そこで、今日から数日、夕暮れから夜までの庭をご覧いただきながら、「幸せになることが得意な人」、奥様と合致する「幸せへの扉」のエッセンスをあらためて並べてみようと思います。
「幸せへの扉」
ーーーintroductionーーー
この仕事をしていて思うことです。
幸せな人の庭は、眩いばかりの幸せに満ちています。
反対に、「たすけてくれー!こんなんじゃいやだ!もっと幸せになりたい!」と叫んでいる庭も無数にあります。
そういう庭の叫び声を聴きながら、「よっしゃ!ぼくにまかせなさい」と設計意欲に火がつく場合と、「残念だけどぼくにはどうすることもできないんだよ」と、苦い気持で踵を返す場合とがあります。
その分かれ目は、その庭の持ち主(あなた)が、あるものを発見する心の視力を持っているかどうかなのです。
そのあるものとは、「幸せへの扉」。
その扉を開いて踏み入った世界には、その名の通りに幸せが待っています。めまいがするほどの幸福感に包まれます。
ただし、その幸福感は永遠ではありません。いつの間にか消えてしまいます。残念なことですけど、永遠に続く幸福感など、この世には存在しないのです。
しかし、落胆することはありません。あなたが踏み入っためまいがするほど幸せなその世界には、ちゃんとまた次の「幸せへの扉」が潜んでいるからです。
扉を開けて入っていって、幸福感に包まれながら次の扉を発見して、また開いて入っていく。このように「幸せへの扉」を次々見つけながら、どんどん新たな幸せをつかみ取っていく人がいる一方で、片や、扉がすぐ目の前にあるのに、それに気がつかないままで不幸な境遇を嘆き、あらゆることに文句を言い続けて年老いていく人もいます。不幸な境遇とまではいかなくても「人生なんて所詮こんなもんさ」とか「そこそこ幸せな方なんじゃないかな」と。
さあ、扉を探しましょう。見つけたら中に入っていきましょう。そしてまた次の扉を探しましょう。扉を見つけ、開き続けていくことこそ、大きな幸せへと至る唯一の道なのですから。
「幸せへの扉」とは、日々庭のある暮らしを楽しみながら、幸せ一杯に暮らしている人たち「幸せ達人」からぼくが学んだ、「幸せに暮らすコツ」のことです。
ーーーessenceーーー
もっと!
幸せになる人の共通点は幸せへの欲求が強いこと。あなたよりも幸せな人は、あなたよりも強く、「もっと幸せになりたい」と思った人です。
もっと!という欲求が幸せをつくり出すエネルギー。
心が健康なとき、「もっと!」は、あなたの内側から自然とわき上がってきます。
あなたは、欲しいものや実現したいこと20個、スラスラと並べられますか?
熱しやすく冷めづらい
かつて、熱しやすく冷めやすかったぼくは、父によく言われました。「お前が握りこぶしで始めたことは、続いたためしがない」。その通りでした。
「もっと!」が柔らかくなるまでじっくりと煮込んで、楽しく語って、穏やかに、ゆるりと歩み出す感じで始めることがコツ。
熱しやすく冷めづらい人が幸せを実現できます。
水平に広がる時空にいること
上り坂にいて先鋭的になる、下り坂で懐疑心を持つ、そういった心のゆがみや揺れを起こしづらい、水平に広がる環境に身を置くこと。
水平に広がる時空にいて、ワクワクしやすい状態を保つ。
あなたの心は、平らなフィールドを駆け回っていますか?
目覚まし時計を使わない暮らし
早寝早起き。太陽とともに寝起きするのが基本なのです。
目覚まし時計を使わずに自然に目覚めて、庭で朝食。必ずいい日になります。
朝を制する者はいち日を制す。朝です、とにかく朝が大事。目覚まし時計は捨てちゃいましょう。
悪場に近づかない
「空気が悪い場所・閉鎖的な場所・不機嫌な顔をした人が集まっている場所・危険が潜んでいる場所・ゴミが散らかっている場所・風景が荒んでいる場所・なぜかイライラしてしまう場所」これらが低い波動が漂う悪場です。
悪場には一歩たりとも近づかないこと。注意深く、悪場を避けていち日をおくりましょう。
平静は日々にこそ幸せは育ちます。