今日から栗原さんちに植えた樹木をご覧いただきます。

バーベキューテラスで過ごすときに季節感を味わっていただくため、レンガ塀の外側両サイド(部屋から見て左右)に落葉樹を植えました。まずは左側のアオダモです。 



アオダモ
DSC_0558



モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹です。

人気がある庭木には、それぞれの魅力があります。花、紅葉、樹形、果実、香りなど。
ではこの木の魅力は何かというと、木肌と葉っぱと樹形と・・・、トータルな魅力かな。木肌が美しく葉と樹形は涼やか、独特の雰囲気を持っている木です。
優雅というか、いやいやもっと控えめな、でもけっこう存在感は強い。役者でいうと名脇役のような存在の木です。主役を食ってしまうほどの底力がありながら決して前に出ないような、そういう木です。



DSC_0559


庭木にはけっこう早いサイクルでの流行があります。ほんの10年前、圧倒的人気で主役扱いだったシャラノキが、今ではすっかり人気が落ちていますし、シャラ以前にもてはやされていたアラカシ、ヤマモモ、サツキ、マサキ、ツゲは、いつ売れるアテもなく、植木屋さんの畑で邪魔者扱いされています。さらに前の主役、マツ、マキ、カイヅカイブキ、ダイスギなどは、ほとんど販売もされていません。
それらの木に代わって人気が出てきたのがエゴノキ、ハナミズキ、ヤマボウシ、シマトネリコ、カエデ、コニファー類。今日ご覧いただいたアオダモも人気急上昇の木です。

では今後の注目株はというと、ぼくにはいくつかの候補が思い浮かびますが、その中でも確実に大人気になるであろう木は・・・。
はい、この続きはまた明日。急ぎの仕事が重なっていて時間が取れないので今日はここまで。





そうそう、昨日から「レノンの庭」のシャラノキが咲き始めました。8年前のチャドクガの異常発生以来人気急落のシャラですが、やっぱりいい感じです。今朝、いち日花が3つ、地面に落ちて雨にぬれていました。

沙羅双樹の鐘の音 諸行無常の響きあり

グッとくるんだなあ。流行り廃りに関係なくいいものはいい。

さっ、今日も集中して、気合いを入れて、全速力で設計しますよ!