引き続き、栗原さんちの「夜の庭」です。



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撮影の日の夜、ご一家は外食にお出かけで留守でした。
シーンとした夜の庭でひとり、三脚を移動してはファインダーを覗いてパシャッと撮る 。そしてまた三脚を移動。刻々と光が変わってゆく庭をあっちに行ったりこっちに行ったりというこの時間が、もんのすごく楽しい。一瞬の光の具合を捕まえるような、狩りをしている感じに似た興奮があります。



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お留守だったので、リビングは真っ暗で、カーテンも閉まっていました。ですから、普段はこの写真に部屋からの灯りが加わります。そうであった場合は、全体にもう少し暖色系の光が回って、柔らかい雰囲気になります。



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まあ、これはこれで、特別な場所感があって、宇宙ステーションにいるみたいな、何ともいい感じでした。



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ブルーのLEDライトが、非日常のリゾート感を演出しています。
青ってのは不思議な色ですね、気持をクールダウンしながら高揚感を生み出すような、光の性質にそういう相反する心理効果があるような気がします。



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マリーンライトと、レンガと、そしてブルーライト。この組み合わせ、これはもう「ブルーライトヨコハマ」ですね。 



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ヨコハマって、日常に非日常的な空気が漂っている感じがあります。港町だからなのか、メトロポリタン東京と超リゾート湘南との中間に位置するからなのか、そのヨコハマの持つ不思議を、自分ちの庭に引っぱり込んでもいいのです。それ、アリです。






日常に非日常を取り込む。
時間に追われ、生活に追われながら過ぎてゆく毎日に、リゾートや都会のエッセンスを取り込むと、とたんに気持が伸びやかに解放されます。

「わが家はハワイのコンドミニアム」だとイメージする。
「ここは白金台のマンション」だとイメージする。

部屋の家具や内装や食器を取り替えるのは大変ですけど、庭を使えば、けっこう簡単に、そのイマジネーションの世界を創造できますよ。

暮らしはイメージ遊び。

蒸し暑い・・・、ここがセブ島のホテルだと思えば、その湿気もゴージャス。