昨日ご覧いただいた2プランを検討していただいて、細部を調整し出来上がったのがこの Plan C です。



Plan C
古澤邸 C



道路側からの立面はこうです。



 古澤邸 C−3



庭の平面図を2分割します。



古澤邸 C−2




古澤邸 C−1



 子どもたちにとっての楽園であったワイルドな庭を、この設計でどう進化させたのかというと、子どもの庭から家族の庭へ、ということです。
「そろそろ親も庭を楽しむ、親子で庭を楽しむことを始めましょう」という提案でした。

家族全員にとって居心地がよく、家族みんなが庭に居て、庭で過ごすことが大好きになるような、そんな庭へと変化したら、それは大きな進化になります。


昨日書いたこと、

周囲の変化に適合しながら、自分の形や性質を変化させてゆくことが進化。

そして、

庭も、家族の成長とともに進化させましょう。でないと、庭から楽しさが消えてしまいます。庭の退化が始まります。

このことについて、もう少し書き進めたいと思います。

ひと目見て元気がない庭、どうも楽しそうに見えない庭の多くは、進化を止めてしまった庭です。

家を建てるときには庭への夢は膨らんでいたはずですし、新居での暮らしがスタートしたころは園芸店で購入した植木や花鉢を、夫婦で庭に植えるだけで、ものすごく満ち足りた気持になったはずです。
そして子どもが生まれて、一緒に庭で過ごした時間、友だち呼んでバーベキューした時間は、一生の宝物のようなすてきな記憶になっていると思います。
それが、気がついたら、もう長いこと庭での楽しい時間を過ごしていないという方、たくさんいらっしゃいますよね。
あるいは、家を建てた時点ではまだ庭へのイマジネーションが広がっていなくて、広がらないまま今日に至っていて、一度も庭で楽しんだことがないという人も大勢います。

庭をいつまでも楽しい場所にしておくコツは、常に変化させること。

庭ってそう考えるとわがままで手がかかる存在です。いったん美しく仕立てても、そのままを維持しようとすると、どんどん色を失っていきます。その美しさが消えていくよりも早く、次の美しさを生み出していかなければなりません。楽しさも、同じくです。

つまり、こういう捉え方が必要なんですね、

庭は造形物ではなく、生き物であり、家族。
だから季節によって着る服は衣替えが必要だし、成長に従って買い替えることも必要です。


庭木が落ち着いてきたころに「庭さん」の人生観が変わることもあります。「おじいちゃんが自慢していた松が、いつのまにか手入れが大変なだけの厄介者になっていて、ついにヤシの木に植え替えることになった」ということも起こります。

いいんですいいんです、どんどん変えちゃえばいいんです。そうしないと、庭は元気をなくしてしまいます。

変化させること、変化させ続けることで、楽しさや美しさや、庭の輝きが維持されます。



さあ、では今日の本題に入りましょう。ここまでは前振り。

庭をどんどん変化させながら、庭を元気いっぱいで輝かせておける人は、その人自身もどんどん変化できる人です。

これなんですよ、大事なのは。
変化を好む人、いつでも軽やかに変化できる人は、周囲の変化に対してタフに適応していけます。
逆に、変化を嫌う人は、周囲の変化で自分を保てなくなって崩れていきます。

庭も人も同じ。こういうことも、庭が教えてくれます。

仕事がうまくいかないときは、・・・自分が変化すればいい。というか、それしか方法はありませんよね。いくら上司や部下や景気のせいにして愚痴ったところで、何も解決しません。

結婚したいのに相手がいなくて、・・・自分が変化すればいいんです!
部屋がいつも散らかっていて、・・・自分が変化すればいいんです!
朝なかなか起きられなくて、・・・自分が変化すればいいんです!
毎日がつまらなく感じて、・・・自分が変化すればいいんです!
姑とうまくいかなくて、・・・自分が変化すればいいんです!
どうも体調が悪くて、・・・自分が変化すればいいんです!
子どもが反抗期で、・・・自分が変化すればいいんです!
株価が下がって、・・・自分が変化すればいいんです!
夫婦の倦怠期、・・・自分が変化すればいいんです!
二日酔いで、・・・自分が変化すればいいんです!
杉花粉が、・・・自分が変化すればいいんです!
給料が、・・・自分が変化すればいいんです!
体重、・・・自分が変化すればいいんです!
妻、・・・自分が変化すればいいんです!!!


変化すること、変化し続けることで、人生の輝きは維持されます。



明日はビフォー・アフターです。ものすごい変化を目撃して下さい。