今日は和室前の「縁側の庭」をご覧いただきます。



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みんなで集うバーベキューテラスの向こうに、一段下がって、コンパクトに、ひとりで過ごすように仕立てました。

あえて「ひとりで過ごす場所」ということを意識したのは、ぼく自身が庭でひとりで過ごすことの効用、すばらしさを強く感じているからです。



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2月の終盤、そろそろ空気が温かくなってきて、庭に居ることが楽になりました。
昨夜も庭で1時間ほど過ごし、ブログをやって本を読んで、そうしているうちに頭にたまった雑事が整理整頓されていくのを感じました。

庭にいることで頭が整理される、その感覚は、寝て起きるとフレッシュな気持になっていることに似ています。

昨夜、庭で読んだ本は医師の根来秀行さんが書いた「眠っている間に病気にならない身体を作る本」です。すっごく興味深い内容で、何度か読み返しています。

人は眠っている間に記憶が整理されます。その整理整頓作業の大半は「忘れる」ということだと言います。いち日で散らかり放題散らかった記憶の大半を捨てて、残った記憶を引き出しにしまい込む作業です。
ついでに言うと、細胞も整理されるそうです。60兆個の細胞が眠っている間に整理整頓される。傷んだ細胞、周囲に悪影響を及ぼす細胞を捨て続けていて、新しい細胞を適所に埋め合わせてゆく。その身体の土木工事のような細胞入替作業は常に急ピッチで進められていて、1年もすると、60兆個すべてが入れ替わるそうです。つまり、1年後には今の自分は完全に生まれ変わっているということです。

よく眠れない、寝ずにがんばる、そういうことを続けていると、その土木作業に遅れが生じます。
身体の入替工事が工期に間に合わなくなったとき、人は体調を崩します。記憶の整理整頓が追いつかないときには、精神や思考に異常をきたします。
覚せい剤ってそういうことなんですよね。常に覚醒しているから身体の疲れを感じないし、頭もストレスたまらずにスッキリしたまま。でも、その結果あっという間に心身に異常事態が起こってしまう。
そう考えると、疲れるって大事なんです。疲労感があるから眠れるし、いやなこと、イライラすることを捨て去るために眠って、寝て起きると気分が良くなっている。その繰り返しのリズムを崩さないことが、健康に暮らすのにとても重要なことなのです。

いい睡眠をとっていれば、一切の病気にかからない。

極端に言えば、という前置きをしながらも、根来先生はそう言い切っています。ついでに付け足すと、「規則正しく7時間(11時に寝て6時に起きる)の睡眠をとって、食事を腹八分目にして、赤ワインを飲む」ことで、ほとんどの病気を回避できるそうです。


話を庭に戻しましょう。
夕食後に庭に出てひとりで過ごすことを始めて、もうすぐ1年になります。12月、1月はさすがに寒くて辛い日もありましたが、そこは雪国育ちのA型、頑固ですから、やるとなったらやり続ける。その頑固さでストレスたまるわけですけど、そうしたら寝る。
1年前、震災をきっかけに始めたこの庭で過ごす習慣、1年でぼくの全細胞は入れ替わったので、この習慣は新たなぼくの基軸になりました。夜の庭で感じたこと、仕入れた情報、考えたことで今の自分が出来上がっているということです。
この乗りの長い人体実験、自己評価をすると、大成功でした。

眠ることと同質な効用を感じる「ひとり、庭で過ごす」ということ。ぜひ多くの人にお勧めしたいことです。
というわけで、この縁側スペースを設計に入れました。長い説明でしたけど、そういうことなんです。



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写真には写っていませんが、物置側に室外コンセントを設置してあります。ここでパソコンをやったり、本を読んだり書き物をするときのスタンドの電源です。


濡れ縁に座って周囲を眺めてみましょう。



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これから新が出て、木には葉が茂り、足元は草花で埋め尽くされます。最高の「庭の書斎」になります。

庭の書斎で頭の整理整頓することを習慣化すると、毎日頭に、スッキリとした空きスペースが出来ます。 

すごいことですよ、これ。
その空きスペースがあると、自分を客観視できるし、思考がぶれないし、日々意欲が途切れないし、ストレスを引き受けることも出来ます。

庭にひとりで過ごせる場所がある、たったそれだけで、暮らしの充実度は格段に上がるのです。





ストレスって、動き回って身体が疲れるのと同じに、いったん引き受けた方が良さそうです。そしてよく眠って捨てるべきものは捨て、引き出しに納めるべき物はきちっと納める。はなっからストレスを回避するばかりでは引き出しが空っぽになってしまいます。
22日に書いた夜明け前の闇には、大切な意味があるって、そういうことなんだと思います。
辛い出来事がやってきたら、一旦辛さを引き受けることで見えてくることや、得られることがあります。
あとは自分の整理整頓能力がそれに追いつくかどうか、そこが勝負です。

って考えると、いやな出来事も、ゲーム感覚で受け取れますよ。