和泉さんちのお花見に行ってきました。



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庭に桜(ソメイヨシノ)って、プランとしてはなかなか提案しづらいものがあります。これまでに数えるほどしかプランに入れたことがなく、そのすべてが実現には至りませんでした。ぼく自身に迷いがあったせいかもしれません。
その迷いとは・・・。



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桜は横に広がりますから、まず、庭が広い必要があります。次に、桜吹雪の花びらと秋の落葉が盛大で、掃除が大変です。さらに、アメリカシロヒトリがつきやすく、消毒が必要です。もうひとつ、根っこが地表近くで太りやすく、周辺の地面を持ち上げることがあります。
というような理由で、桜をプランに入れるのをチュウチョする傾向にありました。



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でも、和泉さんちの桜(リフォーム前から植わっていました)を見ると、その考えがぜ―んぶ吹っ飛びました。そんなに広い庭じゃなくても平気だし、花びらや葉っぱの掃除なんて楽しいだけだし、消毒だってそんなに大変な作業ではないし、根っこは・・・、まあそうなったらなったで何とかなります。どれもこれも、たいした問題ではありません。



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桜を植えましょう!すばらしいですよ桜、最高です。



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見て下さいよこれ、庭が輝いています。



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そもそも和泉さんちの庭の輝きは見事です。そこに足を踏み入れると、誰でもその輝きに心打たれて、気持ちがググーッと上がります。そこに桜、もう言うこと無しです。



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すんばらしいなあー!こりゃあもう、これからやるプランにはどんどん桜を入れちゃおうかなあー!なんて思いながら、家におじゃまして、集まったご近所さんに混ざってお点前を頂戴しました。
いい気分。
壁にかかっていた額に目が行きました。



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お孫さんからのプレゼントでした。
「い・ず・み・は・る・み」
いいですねえ。孫からこんなのもらえる日が、ぼくにもいつかやってくるのかなあ。幸せだろうなあ。

これなんですよね、和泉さんちの庭が輝いている理由。
庭って、人を映すんだよなあ。


パッと咲いて、サラサラと散って、旺盛に吹き出す葉っぱが「また来年の春まで、がんばろうぜ!」と言ってくれているような桜。

毎年、思いっきり葉を茂らせて、太く根を張って、春には見事に咲く桜に倣えば、「悩んでる暇はないなあ」と思えてきます。

とにかく自分を燃焼させなければ。もっと、もっと、今日をもっと、そんな気持になってきます。

桜の寿命が人とほぼ同じってところもまた、味わい深いものがありますよね。
「アァ、いったいあと何回・・・」って思いますよね。桜も、自分も、永遠ではないって。

思いっきり輝くために、植えてみますか、あなたの庭の真ん中に、桜の木。