連日の夏日で庭木が傷みはじめています。
草花は水が切れるとしおれてアピールしてくれますが、樹木はほとんど変化せずに、ある日突然立ち枯れしますので、要注意です。
土の表面だけじゃなくて、地中で木の根っこがどこまで伸びているかを予想して、そのラインに溝を掘ってお堀に水をためるようにするといいですよ。
特に植えて数年の落葉樹には、朝か夕方にタップリと散水してください。日中はダメですよ、水をためると熱湯になっちゃいますから。


では、酒巻さんちの草花をご覧いただきながら、徒然なるままに。



DSC_1718



ぼくは夏が大好きなので、身体はいたって好調です。日に当たると光合成するタイプなのです。
でもさすがに、あまりの暑さで思考の方はギリギリです。
設計中の庭に集中して、お客様との打合せでその庭に集中して、家に帰ると頭は抜け殻のようになっています。
暑さってのは思考のリミットを下げますね。



DSC_1730



帰宅後、とにかくビールで水分補給してから思いっきり楽な恰好に着替えして、涼しい風が吹く庭に出て、ようやく頭が正気に戻れます。
暑かった日の夕暮れの庭、いい感じなんですよねえ。プールからの帰り道みたいな、宙に浮いているような、全身リラックス状態に入ります。そしてビールをもう一杯。



DSC_1719



これは自慢なんですけどね、うちの庭から江ノ島の灯台が見えるんですよ。暗くなると、遠くの山陰ギリギリに、10秒ごとにピカーッと光ります。
その方向から吹く夜風が、もう最高に気持ちいい。気分は江ノ島の海の家。



DSC_1724



最近妻が、なぜか料理に凝り出しまして、野菜中心の夏メニューを作ってくれます。酸味のあるナスの煮付けとか、カボチャを素揚げにしてから煮たのとか、なかなかのものです。それをおいしくいただいて、ワインもちょうどよくいただきながら録画しといた「若大将のゆうゆう散歩」を観て、それから庭のテーブルでパソコン開いて、ブログの原稿書きに入ります。

満ち足りた時間とはこのこと。
これを体感してしまうと、庭なしの暮らしは、ちょっと無理かなあ。
しあわせだなあ〜って感じです。



DSC_1725



春はバラ、夏は夜風、秋は虫の声、冬は澄んだ空気、一年中庭に魅了されっぱなし。

四季があるからいいんでしょうね。
新緑、植替え、バラ、芝刈り、梅雨、野菜、蚊取り線香、夕立ち、夜風、お月見、虫の音、落葉、雪、春を待つ気持ち。
冬は寒くて、庭にいるのは10分が限界という日もありますが、その分春や夏のうれしさを感じることができます。



DSC_1732



庭があると、季節のコントラストが鮮明に感じられます。
毎日庭に出ていると、毎日「生きてるんだよなあ」って感じられます。


そういう場所が暮らしの中にあるって、どうです、いいなあって思うでしょ。マジ、人生が濃くなりますよ。



DSC_1728



蚊がいるから、暑いから庭に出ないというあなたに、いいことをお教えしまーす。これは、目からウロコかもしれません。

蚊がいるから、暑いから、庭はあなたに作用して、あなたの毎日を豊かにしてくれるのです。

蚊もいない、暑くも寒くもない庭なんて、世界中探したってないですよ。でしょ。
蚊がいて、暑かったり寒かったり、雑草生えたりするから庭。庭は自然の一部なんですから。
ということは、庭が嫌いって、それは、地球が嫌いってことでしょ。
極論?でもそうでしょ。そうなりますよね。うん、なるなる、そうなります。



DSC_1729



地球人なのに地球が嫌いって、いかんなあ。
夏は暑さを楽しんで、冬は寒さを楽しんで、春も秋も思いっきり庭を楽しんで、立派な地球人になりましょう。



DSC_1776



蚊が、蚊が、・・・。蚊ごときで庭に出ないなんて、あまりにもったいないです。
蚊取り線香焚いて、虫よけスプレー噴射して、蚊から庭を奪還して、夏の夜風を感じる至福の時を過ごしてくださいね。しあわせだなあ〜って。

夕涼み よくぞ地球に生まれける

です。