2009年11月にご紹介した門馬さんちに行ってきました。
「スモールガーデン」というテーマでの、庭雑誌の取材です。
リビングの外の狭めな場所をウッドデッキと植栽で仕立てた庭なんですが、3年が経過して、庭とリビングのいい感じが倍増していて、すごくうれしかったです。

庭に、経過した時間が折り重なっていきます。
時間が経つほど輝きや味わいを増していく庭は、幸せな暮らしの証です。


何年かぶりで訪れた庭からそれを感じた時、ぼく自身がとても幸せになります。庭との再会、ひと目見て、庭が両手を広げて迎え入れてくれる感覚。ぼくは庭にハグされながら軽く感動に浸っちゃうんですよねえ。

取材中、奥様から、ぼくのそのうれしさを倍増させる言葉が飛び出しました。

この庭ができてから、いいことばっかり起こったんですよ。
いわふちさんの庭は運気が上昇します。これ、間違いないです。


うれしくてうれしくて、
もうねえ、涙モンですよ。

もちろんそういうことを目指してすべての庭に向かっているわけですが、「運気が上昇する」とか「暮らしが幸せ方向へと広がってゆく」とか。だけどそれをぼくが口にしたら、ちょっと怪しいですからね。
ほとんどの人は庭をそんなふうに捉えていないわけですから。「こういう庭にしたら、あなたの人生はいいことだらけに展開します」なんて、ね、霊感商法みたいになってしまいます。だから、極力そういうことは言わないわけです。

でもほんとは、それこそがぼくが考えている庭の価値であり庭が持つ威力。
庭は幸せのために役立つ場所であってほしいし、そういう庭を設計し続けることがぼくの仕事だという思いを持って、毎日新たな庭をイメージし続けています。
いやほんと、うれしかったなあ、奥様のあのお言葉。

2009年11月、「門馬邸」の記事を引っぱり出して読んでいたら、いやあ中身が濃いこと。
軽く当時のことを回想しつつ取材の模様をご覧いただこうと思っていたのに、そうもいかなくなってしまいました。いいことが書いているんですよ。そして読み返すほどに、門馬さんとの出会い、この庭の誕生が、その後のぼくに大きく作用していることを感じました。

というわけで、じっくりと、しっかりと回想しておくことにしました。当時の(いつもながらやたらに長い)ブログ記事から、エッセンスをつまみ出してまとめ直しますので、お付き合いください。


まずはプラン図とビフォー・アフターから。



Plan A
門馬邸A


Plan B
門馬邸B



A、Bともに構造は同じで、塗装の色が違うというプランです。ウッドデッキとしてはオーソドックスな色使いのAと、けっこう思い切った配色のB。あなたなら、どちらを選ぶでしょうか。

奥様は3秒ほど考えてから「こっち!」と、Bを選択されました。

理屈じゃなくて「ときめき」で選ぶ。

という感じでした。

今思うと、その瞬間に、奥様がおっしゃってくださった「いいことばっかりが起こる庭」が産声を上げたんだと思っています。



Before 1
Before 1

After 1
After 1



Before 2
Before 2

After 2
After 2



Before 3
Before 3

After 3
After 3



Before 4
Before 4

After 4
After 4



Before 5
Before 5

After 5
After 5



凄いでしょ、この変化。
これなんですよこれ、この変化。「庭によって暮らしが変わる」ってことが、見てすぐに理解できることと思います。
技術的なことは山ほどありますが、それは今回は省略します。もし「うちもこんなふうにしたいなあ」という方は、3年前の記事を引っぱり出してお読みください。きっと参考になると思います。
今回は回想、テクニックじゃなくて、マインドの方を書いていきます。

打合せで、お宅に初めておじゃましたときに、冷蔵庫の扉に貼られた紙が目にとまりました。



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「運命の波に乗る魔法のクセ(はづき虹映著/きこ書房)」という本の付録だそうです。

何が書いているのかというと、運気の波に乗る暮らしのため、習慣づけた方がいいことが、カレンダー形式で書かれています。


1、はきものをそろえる

2、胸を張る

3、笑顔をつくる

4、メモをする

5、空を見る

6、あたたかくする

7、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、パソコンをみない、聴かない

8、トイレ掃除をする

9、捨てる

10、神社にいく

11、ヒラメキを活かす

12、人間以外のモノに声をかける

13、元にもどす

14、変身アイテムを用意する

15、花や草木にふれる

16、本を読む

17、お財布の中を整理する

18、プチ断食をする

19、こちらから挨拶をする

20、つながる

21、あやまる

22、ハガキを書く

23、話を聴く

24、スイーツを分かち合う

25、瞑想する

26、寄付する

27、問いかける

28、祈る

29、両親に感謝を伝える

30、歌い踊る

31、作品を残す




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ササッと流し読みしないで、ひとつひとつの意味を考えシーンをイメージしながら読むと「ウ~ン、確かにこれが習慣化していたら、すてきな人生になるだろうなあ」ということばかりですよね。
何人かの知り合いの顔が浮かびました。その人たちはぼくが見習いたい素晴らしい暮らし方をされていて、その全員にこの項目のほとんどが当てはまるのです。



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好きなんですよこういうの。貼ってあるのが冷蔵庫の扉ってのがまたいいです。

その時読みかけだった吉元由美さんの本「今すぐHAPPY!小さなことから変えてみる。/三笠書房」に、同じく冷蔵庫の扉に紙を貼っているというくだりがあることを思い出しました。シンクロしました。
その本の「ハッとした言葉を手帳に書き留める」という章から抜き書きします。

何気ないひと言に心が動かされる。でも、その瞬間に味わって終わりにするのではもったいない。書き留めておいて、ことあるごとに何度も何度も読み返しているうちに、その言葉が心に刻み込まれていきます。
気がつけば、自分の行動の指針となっている。言葉ひとつで次の行動や未来の自分が変わることだってあるのです。

私は、手帳とは別に、聖フランチェスコの「平和の祈り」と、メアリー・スティーブンソンという少女が書いた「足跡」という詩を仕事場の机の前に、そしてマザー・テレサの「あなたの中の最良のものを」という言葉を冷蔵庫に貼ってあります。
「平和の祈り」は私がこの仕事をさせていただく導き、「足跡」は励ましと勇気づけのために。そして「あなたの中の最良のものを」は、家庭においての私自身の役割を戒め、勇気づけるために。ささやかなことかもしれませんが、確かにその力に支えられている自分がいるのです。
 


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門馬さんちの回想。まだまだ濃い記憶がタップリとあります。
明日は由美さんが仕事場に貼っているという「 足跡」という詩のことから始めます。

つづく