「悪所に近づくと波動が下がる」と書きました。
波動!?馴染みがない方には、違和を感じる言葉かもしれません。
ぼくが波動に興味を持ってから、かれこれ20年になります。

目に見えていることなど、現実のほんの表層にすぎない。

見えていることや言葉で表現できることがすべてではないし、それ以外の世界は膨大に存在するのです。
その世界から送られてくるエネルギーが波動であるとも言えます。



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庭で扉を発見するためには、この「波動」という概念が必須なので、ぼくが理解している範囲でそのとを書きたいと思います。
とても大事なことなので、3章を使って書いていきます。



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超ひも理論、すべても物質は素粒子レベルで揺れているといいます。人間の細胞もそうで、ぼくもあなたも振動の集合体だということです。
細かい細かい振動するヒモが集まってあなたができあがっているって、・・・むず痒くなってくるでしょ。
物質の最小単位で揺れているんだから、その集合体から、水面に石を投げ入れたときのような波紋が広がっていてもおかしくないですよね。
波動を解説するための入り口としてはこの話からなんですが、その先を科学的に説明する知識を持ち合わせていないため、一足飛びに、ぼくが考える「波動」を定義することにします。



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すべての物質、物や生物から、波動を感じ取ることができます。その強弱を、高い低いで言い表します。強い波動が高い波動です。
例えば山の湧き水は波動が高くて水道水は低い。旬の路地野菜は高くて温室物は低い。そういうことです。



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髪型や服装を気にするように、波動を気にして20年。

ぼくが波動を意識し続けているのには理由があります。庭を設計するときに、自分の波動の高低によって、仕事の進みと仕上がりが大きく違ってくることに気付いているからです。
それは意欲とは全く違うもので、たとえやる気満々であっても、波動が下がっている状態ではそのやる気が空回りするばかりです。いくら唸っても線が引けません。
そんなときにはさらにやる気をアップさせようと気合いをいれるのではなく、波動を上げるための行動に出ます。



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一番有効なのは、波動が高い場所に身を置くことです。
波動が高い場所には波動が高い人がいますので、そういう人たちと話すとか、その姿を眺めているだけでもこちらの波動が持ち上げられます。
月に一度のテミヤンライブはまさにそれで、ライブ会場で上がった波動は、その後一週間は下がることがありません。
最近始めた Facebook もそうで、そこには高い波動を維持しながら、今をイキイキと過ごしている人たちの写真や言葉が山のようにありますから、ササッとそれを眺めるだけで、自分の波動が上がっていくことを感じます。

波動が高い人に囲まれていると、波動は上がります。



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他には、自然が濃く残っている森を歩くのもいいし、花が咲き誇っている庭に出るのもいいです。
例えば5月下旬のバラ咲く庭にいると、ググッと波動が上がっていきます。バラをやっている人はみんなそのことを感じていると思います。

自然の中に身を置くと、波動は上がります。

何となく、波動という概念がつかめたでしょうか。



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もう少し続けてみます。

「波動」を違う言葉にするなら「感じ」です。

「あの人はいい感じだね」とか「この店は感じがいいね」と、そういうときに使う「感じ」が波動です。あるいは「気」。「気分がいい」、「気が合う」、「気合いが入っている」の気も波動と同じようなことです。

いい感じ、いい気分、波動が高いとはそういう状態を言います。

どうでしょう、これでしっくりと理解できたでしょ、波動。



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波動という概念を持っているかどうかで、ものの考え方や行動が違ってきます。
意識しましょう、波動。
あなたは今高い波動にあるでしょうか。あなたの周辺の波動はどうでしょうか。



波動が上がる一曲を
 






波動と似たことで、オーラということがあります。

スピリチアルな世界にいる方から「いわふちさんはオーラが見えるでしょ」と言われたことがありました。
ぼくはそれを否定しませんでした。
江原さんや美輪さんのように、オーラを感じてそれを語ることはできませんが、それに近いことはいつも感じているからです。

ぼくは仕事柄、街並のオーラを見ることができます。
これまで、東京、神奈川、千葉、埼玉の数限りない街並を見、そこで暮らす人の庭をつくり続けてきましたから。
あるんですよ、街並が放つオーラ。

色で言うと、爽やかな透明感がある薄ピンク、それが最高のオーラです。次は夕日のようなオレンジ。それに次いでゴールド。
これらのオーラがある街並には、たくさんの幸せな家族が暮らしています。
そういうオーラを発する街に住めば、周囲の強い幸福感に引っぱり上げられるようにして、わりとたやすく幸せな暮らしが実現するようになります。

逆に言うと「ここで暮らすのはキツいだろうなあ」と感じてしまう街あります。
実際、キツいんですよ、オーラを感じない街で暮らすことは。
頑張っても頑張ってもうまくいかないとき、土地を移ったことで運命が好転してゆく、それも劇的に。ぼくは都内某所から横浜へと居を移してから、クラクラするような幸運が続いています。

もしも新築のための土地探しをされている方は、「街並の感じ」という観点を持ってください。幸せになりやすい感じがする街とそうじゃない街がありますから。

オーラなどというと取っ付きづらいので、街路樹や庭の花が健康に育っている、いつもいい風が吹いている、すれ違う住人の表情がイキイキしている、道路に枯れ葉やゴミが吹き溜まっていない、楽しく美しい庭が数多くある、こういったところを観察して、土地選びの判断材料としてください。

それともうひとつ。今お住まいの自分の家から、爽やかな薄ピンクのオーラが出ることをイメージしてください。