幸せいっぱいに庭を楽しんでいる
賢人たちの暮らしの中に
ぼくが発見した「幸せへの扉」
 
その扉は
笑顔があふれる庭にたくさん潜んでいます
 
でもそれは透明で
普段その存在を確認することができません
 
時々
ほんの一瞬だけ
扉が半透明に浮き立って見えることがあります
 
ぼくは急いでその扉の存在を手帳にメモします

発見!「扉 NO.12、パートナーの笑顔が生きがい」
という具合に

家に帰って
庭に出て
わが家の庭でそのメモった扉を探します

必ず発見することができます

つまり
おそらく
「幸せへの扉」はすべての庭に存在するのです

もちろんあなたの庭にも

 


さあてと、ではいきますよ。次なる扉はこれ!

「庭は奥様へのプレゼント」と心得るべし。



【 藤井邸 】
藤井邸
 


庭の打合せをしていると、たいがいご夫婦で意見が食い違います。おもしろいですよこれ。奥様とご主人では、見事に、庭へのイマジネーションが違うのです。

それはなぜか。家の新築、大掛かりなリフォームを経験した方は思い当たることでしょう。 

ご主人は論理的で、奥様は感覚的。

考えが一致するはずないのです。
さらに、これはちょっと意外に思われることかもしれませんが、

ご主人は夢見がちで、奥様は現実的。

ご主人方は、癒しのハーブガーデンや家庭菜園を思い描きます。でも奥樣方が考える主な課題はというと、雑草取りが楽なように、洗濯物を干せるように、大きめの物置が欲しい、とっても現実的なのです。



【 藤井邸 】
Before 1
藤井邸 Before1

After 1
藤井邸 After1

 

ここで話が終わればいいんですが、そうはいかないのが奥樣方。「お友だちと庭でお茶したいなあ。かわいい立水栓も欲しいし、子どものプールも出せるようにしたいし、いっつもお花が咲いている庭がいいなあ」と、こうなります。

どう思いますかこれ、奥樣方のご要望。
雑草取りが楽で、洗濯物が干してあって、大きな物置が置いてある庭にかわいらしい立水栓があって、そこにはいつも美しく花が咲いていて、休日にはお友だちを呼んでティータイムを楽しむ。
・・・ご主人にしてみたら、それってもう何が何だかわからなくなるのです。理屈で考えると、奥様の言ってることは、完全に論が破綻しているようにしか思えない。

論理的な夢想家(ご主人)と、感覚的な現実主義者(奥様)のせめぎ合い。
夫婦で庭への意見が合うことはありません。


これが
論理的な現実主義者と
感覚的な夢想家とだったら、もう少し話は簡単で、お互いにどこまで譲歩できるかを考えていけばいいんですけど、論理的な夢想家と感覚的な現実主義者となると、もう混沌として、その突破口を見つけることは困難なのです。



【 藤井邸 】
Before 2
藤井邸 Before2

After 2
藤井邸 After2
 


ごく希に、意見が食い違ったときにやさしく微笑んで「主人の言うようにしてください」とおっしゃる奥様もいらっしゃいます。
その言葉を受けて「じゃあ俺の考え優先でいくよ。その方がお前のためにもなるんだから」とブンと胸を張って、そのまま突っ走るご主人だと、どうなると思いますか。

完成する庭は、理に叶った、けっこうロマンチックでもある、ご主人の思い描いた通りの庭になります。奥様もその出来映えに、やさしく微笑みます。
そこまでは問題なし。
問題は、・・・数年後に起こります。



【 藤井邸 】
Before 3
藤井邸 Before3

After 3
藤井邸 After3
 


ご主人主導の庭は、年月を経るほどに色あせていきます。パワーダウン、失速。
ご主人が毎日庭に出て、庭のある暮らしを楽しんでいたとしてもです。なぜか庭は色あせていくのです。

ご主人は「せっかくお金をかけたんだから、庭を楽しまなきゃ損だ」、そう思っているのかもしれません。せっせと芝生の手入れをし、野菜を作り、たまにはバーベキューを仕切ったりします。
片や奥樣は、ご主人が頑張れば頑張るほど、張り切れば張り切るほど、庭への感心をなくしていきます。

奥様は、せっかくの庭付き一戸建てを手に入れたのに、・・・庭がない生活になってしまうのです。

ぼくは経験的に、確信を持って、あえて言い切ってしまいますけど、

奥様が楽しめなければ、庭は輝きを失っていきます。

まちがいない。

それって突き詰めていくと、奥様が楽しめる暮らしじゃないと家庭は輝かない、ということなのです。



【 藤原邸 】
Before 1
藤原邸 Before1

After 1
藤原邸 After1
 


ぼくは完成した設計をプレゼンテーションし、「このプランを叩き台にして、おふたりでご相談なさってください」と、いったん引き上げます。
そのときに、こう話します。「たぶん意見が分かれると思いますけど、話がまとまらなくていいので、そのままお聞かせください。ぼくが調整して次のプランを仕上げますので」と。

後日、おふたりそれぞれのご要望をお訊きした上で、ぼくは、奥様のイマジネーションを具現化するプランを作成しています。
最初は意識していなかったんですけど、いつのまにかそういう方針になりました。その方が結果がいいんです。数年後の庭の輝きが。

その変更プランを見て、勘のいいご主人は、「そうか!庭ってそういうもんなんだな」と 気付かれます。そしてそこから、奥様の笑い皺を数えることが楽しみな暮らしが始まるのです。



【 藤原邸 】
Before 2
藤原邸 Before2

After 2
藤原邸 After2
 


結論。

ご主人方、庭に関しては張り切り過ぎてはいけません。
庭は奥様へのプレゼントだと思ってください。

数年後に、「庭に出るのはご主人だけで、庭はご主人が雑草取りをする場所」とならないために。
世の中には、そういう寂しい庭がたくさんあるんですよ。

若大将、加山雄三さんの言葉です。

光進丸ではぼくが船長だから一番偉いけど、家では女房が艦隊を指揮する提督だからなあ、もっと偉いよ。

奥様をイキイキとさせる庭が実現すれば、それは洋服や宝石よりも遥かに価値があるプレゼントになりますよ。ね、ご主人。
女房がいつも笑っていて、歳を重ねるほどに笑顔美人になっていったら、それ以上の冥利はないですよね。



【 藤原邸 】
Before 3
藤原邸 Before3

After 3
藤原邸 After3
 


「庭は奥様へのプレゼント」、ご主人方に発見していただきたい扉でした。


ええっと、ついでに奥樣方へ。
 
あなたの笑顔なくして、家族の幸せは何ひとつ実現しません。

これ、ほんと、くれぐれもお願いしますね。

はい、笑って笑って。


わがメンター、吉元由美様の著書「凛として立つ」に、こんな言葉がありました。

笑顔に勝る美人なし。

ね、はい、笑って笑って。


ご主人方にはこの言葉。

結婚はお互いの魂磨き。
究極は・・・・・誰と結婚してもいいのです。


奥様の非論理的な思考の中に、あなたの幸せが詰まっていることに気付きましょう。
だいたいね、世の中理屈通りには行かないものなのですよ。

理屈では説明がつかない、言葉を越えたところに、震えるような感動や、目を開けられないほどに眩しい幸福な世界がある。理屈や言葉は、そこへと至る道を探す人の地図であり、羅針盤。

われわれ理屈脳の男にそのことを教えるために、神様が使わした無理難題の化身が、・・・女房なのかもしれません。