庭の広さを意識してみてください。

あなたの庭、六畳間でいうと何部屋分ありますか?

漠然と庭全体や家の周囲を眺めていると、その広さに気づかないことが多いのです。もしその庭スペースが建物だとして、そこに間取りを考えるとしたら・・・と考えると、たいがいは2〜5部屋分の広さがあります。
庭と認識していない通路や駐車スペースまで含めればさらに。



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もし3部屋分の広さがあるとすれば、そこに3つの楽しみを生み出せます。
「ウッドデッキ&芝生&畑」、「テラス&果樹園&ハーブガーデン」、庭を室内と同じく「リビング&キッチン&ダイニング」とイメージすることもできます。
このように、庭(建物以外の敷地)を部屋の間取りを考えるようにして組み立てることで、場所ごとに役割が生まれて、庭は
「空き地」から「暮らしの場所」へと進化するのです。

庭を間取りしてみましょう。

そこが建物であるかのように間取りを考えながら、各部屋を何の部屋にするのか、何をして、
どう歩いて、どこで集うのかをイメージしていってください。



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野菜や草花を育てる部屋なら、通路と水栓とガーデニング用品を収納する棚や物置の配置を考える。
果樹園なら、将来にわたってどの木がどう成長するか、日当りや風通し、管理のしやすさなどを考慮して配植する。
家族が集う場所なら、イスとテーブルの大きさと数、居心地の演出、夜も過ごせるように照明器具の位置、目隠しなどを総合的に組み立ててゆく。



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実際にこの作業をしてみると、いろんなシーンやアイデアが浮かんでは消え浮かんでは消えしますので、浮かんだらすぐに、スケッチしたり言葉で書き留めておくといいでしょう。
ほんの一瞬のヒラメキから始めった素晴らしい庭を、これまで何度も目撃していますし、自分が設計していても同じくで、一瞬で消えてしまいそうなインスピレーションをつかまえることから、たくさんのアイデアやカタチが生まれてきました。

庭をイメージするときにはスケッチブックが必要です。
ヒラメキをすぐに書き留めないと、夢はカタチになりません。




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庭を間取るときのコツがあります。
庭スペースは大概長方形です。建物側が長辺で出幅が短辺の長方形。
それをロールケーキを切るような方向で区切って考えてください。
よく見かけるのは、長方形の庭の建物から見た向こう側、家と反対側に花壇をつくって、木を植えて、それを管理する通路をやはり長手方向につくってあるというパターン。それでは長方形がますます細長くなってしまって、間延びした、ただ眺めるだけの庭になってしまいます。
そうじゃなくて、短辺方向に区切ってみる、正方形に近い形を並べるようにすると「部屋」としてイメージしやすくなります。
庭が台形や三角形の場合は、円をはめ込みながら区分けします。目的に必要な大きさの丸をいくつ入れることができるか、というふうに区分けします。



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もうひとつ、広さのイメージですけど、通路幅は70センチ、通路自体の幅は40センチで十分です。
人が集う場所は、テーブルを囲むとすると直径3mの円、座り方を工夫すれば2メートル×3.5メートルでも大丈夫です。
イスやテーブルを置けないほど狭かったら過ごすことは無理がありますから、その場合はリビングが外に広がった感じにするにはどうしたらいいかを考えればいいのです。それができれば、リビングが庭になったような感じを生み出せます。 



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ある程度の広さがあっても、そこを有効に組み立てないと、広ければ広いほどてに負えない場所になっていきますし、いくら狭くても、庭がないわけではなくてちゃんとあるんですから、どうやったらその庭が楽しい場所になるのか、あなたの暮らしを彩るのかを考えればいいのです。
 


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さらにもうひとつ、庭だと思っていなかった場所も庭として捉えて間取りに加えてみてください。
家の脇の通路、駐車場、玄関アプローチも、仕立て方次第で庭として存分に楽しむことができます。
ベランダもそうです。物干し場としてだけ使っているのではもったいないですよ。

庭を部屋として考えると、何部屋か、家族のための屋根のない部屋が手に入ります。
そこに屋根がないことで、室内とは全く違う楽しさが味わえるスペシャルな部屋になります。

庭を間取りして、風と光と空気と感じる外の部屋を、あなたの庭スペースに生み出してください。





庭スペースを間取りすると、各部屋に意味が生まれて、全体として意義のある庭になる。
このように分割して考えると中身が濃くなるって、時間も同じですよね。
いち日の時間をいくつかに分けて考える。人生を何分割かして考える。

こうしてブログを書いているときの自分と、設計しているときの自分と、犬の散歩をしているときの自分とは別人、自分でも驚くほど違う人になっています。
別人と言っても、まあどの自分もホンワカしているんですけどね(笑)。
ホンワカしつつも濃い時間を過ごしたいので、いち日を区分けするこの感覚を大事にしています。
区分けした各ゾーンでどれだけ楽しめるかが、毎日のぼくの勝負なのです。

いち日を何分割かします。それぞれに全く世界が違うゾーンです。
そのいくつかのゾーンすべてで夢中で楽しめた日はぼくの勝ちです。


誰に勝つのかというとぼくに勝つんですけどね。でもそれは、おのれに勝つ!みたいな大げさなことではなくて、ま、ゲームです。
最近けっこう勝ってます!!!

このゲームにはまると、毎日が、コッテリと濃〜厚〜になりますよ〜。
ボーッとする時間がなくなって、隙間なく、目まぐるしいほどに遊びまくっているようないち日、心地よし。

夜の庭での勝利の麦酒は、最高の味です。