仮想の天井(パーゴラ)と仮想の壁(木製パネル)を設置して、庭空間を立体的に捉えやすくなりました。



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次は足元です。
レンガで縁取りをした円形のタイルスペースが、庭に出現した仮想の部屋の床です。



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円の直径は3メートル。
もしあなたの庭に3メートルの円を描く広さがあれば、みんなでゆったりと丸く卓を囲む座り方で過ごせる「外の部屋」がつくれます。

たった3メートルの円です。
広い庭だと庭全体を隅から隅まで何とかしようとして、結果的に持て余してしまうケースがあります。
どんなに広大な庭であっても、まずはこの3メートルの居場所をキッチリと仕立てることで庭に中心的な「居場所」ができます。あとはそこを引き立てるための背景として木や草花を植えてもいいし、部屋数を増やすように、別の過ごし方ができる「居場所」を増設していけばいいのです。

広い庭を持て余さないコツは、「居場所」をハッキリさせること。



直径3メートルの居場所
石井邸

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栗原邸
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荒武邸
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「うちの庭は3メートルの丸は描けないよ」という方、大丈夫ですよ。
2メートル前後でも、いやいやもっと狭くても、ちゃんと「居場所」は確保できます。



出幅2メートル20センチ
高野邸

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出幅2メートル
曽田邸

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出幅1メートル80センチ
門馬邸

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ね、大丈夫でしょ。
もっと狭くても平気ですよ。要するにそので過ごすために必要な構成をすればいいのです。
とかくそこまでイマジネーションが広がらないままに、「どうせ無理」と諦めてしまってるんですよねえ。

庭が広いと持て余し、狭いと諦めてしまう。
つまり、庭を楽しむことと庭の広さは関係ないということです。


伊藤さんちは広い庭。
そこに3メートルの居場所を設定して、立体的に仕立てて、次はイスとテーブルです。

テーブルはいつもの囲炉裏にしました。



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これがですねえ、何度つくっても大好評で、すっかり定番化しています。
そして椅子はチークのがっしりしたものを選びました。
座り心地はもちろん良好で、何より出しっ放しでいいことが最大の利点です。特に手入れをしなくても10年以上平気で、年々いい感じに風合いが増していきます。

そしてこれ、シエスタベンチ。これも定番になっています。
昼寝、ストレッチ、あぐらをかいて本を読む、ガーデンパーティーのときには食材を置くサイドテーブルとして。



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ここまで「居場所」を組み立てたら、夜を楽しまない手はありませんから照明器具も取りつけて、これで「外の部屋」の完成です。



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もしも庭を持て余しているとしたら、諦めているとしたら、あまりにもったいない。
そこを「外の部屋」としてイメージしてみてください。
降り注ぐ光と渡る風、木々や草花を愛で、自然とコンタクトできる、あなたとご家族の特別室になります。

すべてはイメージしだいです。イメージひとつで庭も暮らしもどこまでも楽しく豊かに変化します。



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庭なんぞはほんの序の口。庭くらい楽々とあなたの理想の世界に仕立て上げちゃいましょう。
その先に待っているのは、愚痴やあきらめとは無縁の、幸せに満ちた時間です。

庭は序の口、幸せな暮らしへの入り口に過ぎません。

日々庭をつくり続けていると、庭を楽しむ人たちの暮らしに触れていると、とても強くそう思います。 
庭は庭自体を楽しむこと以上に、暮らしを幸せへと導いてくれる場所なのです。

繰り返します。

イメージしだい。