昨日の「人はなぜ木を植えるのか」に続いて、今日は花です。

人はなぜ、庭に花を植えるのでしょうか?

ぼくには2つのことが思い浮かびます。
「過去」と「未来」。
今日は過去について書きます。



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過去、幼い日までさかのぼってみてください。
そこには花がありましたよね。
おままごと、園庭、川原、土手、空き地、花咲くその風景の中であなたは無邪気に笑っていました。

花咲く日々は幸せな記憶として刻まれます。



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人は未来を志向しながら生きています。明日に希望を持って、将来への夢を思い描きながら暮らしています。
でも、よくよく考えるとあなたを形作っているのは未来ではなくて過去です。過去の蓄積が現在ただ今のあなたなのです。
野の花を踏まないように歩いたあなた、摘んだ花で首飾りを編んだあなた、花をすりつぶして色水を作ったあなただから、まだ来ぬ明日にワクワクできる。

幸せな過去なくして、幸せな未来は思い描けません。

知らないものはイメージできないんですよ。幸せを知っている人だけが幸せをイメージできるのです。
ということは、幸せな記憶が幸せへと向かう原資だということです。



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あなたの心の骨格は、あなたを愛してくれたたくさんの人たちとの、花咲く日々によって育まれてきました。
花を植え育てることで、その重要な原資を、あますことなく引っぱり出してくださいね。



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宮城真理子さんが「ねむのき学園」で最初にやったのが、花を咲かせることだったそうです。
近所のオジサンから「そこは砂地だから花なんて育たないよ。あんたそんなことも知らないのかね」と笑われ、それでも「子どもたちには花が必要なのよ!」と、鶏舎からもらってきた堆肥を撒き続け花を植え続けました。
数年後、雑草も生えなかった土地に花が咲き乱れ、ねむのき学園は百花繚乱の花園になりました。

子どもたちには花が必要なのよ!

その花が、花咲く場所での幸せな時間が、その子の一生を支える心を育てるんですよね。
そう考えるとぼくら大人には、せっせと花を植える義務があるのだと思えてきます。



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庭の花は、あなたの幸せな過去を確認させてくれます。
あなたの自己肯定感は、花咲く日々によって揺るぎないものになります。
あなたはすばらしい!あなたは有り余るほどの愛情に恵まれて育ちました。

親に、親戚に、幼なじみに、先生に、近所の人たちに、豊かな自然に、今の自分を支えてくれている過去のすべての愛情に思いをしながら、感謝しながら花を植えましょう。

そんな気持ちで花を植えたら、
ああだこうだと愚痴を並べつつも何気なく過ぎてゆく毎日が、実はたくさんの有り難い過去によって成り立っている、奇跡的な日々であることに気づきますよ。



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今日に感謝できる人は、過去に感謝している人です。

感謝の量と幸福感は比例します。感謝の量と花の数も比例します。
つまり・・・庭に咲く花の数と幸福感は比例するのです。 

 


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そして子育て中のあなたは、あなたがそうだったように、花咲く日々の記憶を子どもたちにも持たせてあげてくださいね。

花咲く庭は、あなたから子どもたちへのプレゼント、心の財産分与です。



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人はなぜ、庭に花を植えるのでしょうか?

人は幸せに生きるために花を植えるのです。

これ、間違いない!







昨晩妻と、宮本亜門演出の舞台「耳無し芳一」を観てきました。
すごい!のひと言。
一夜明けてもまだ、劇場にいるような興奮に浸っています。
何の分野でも、それを徹底的に突き詰めていくと、大きな感動を生み出せるんですよね。

ぼくは庭で突き詰めます。
さっ、今日もせっせと設計設計!