家を建てて、とりあえず庭に芝生を張って、目隠しにと何本かの木を植えて・・・。
そのまま数年が経過し、庭は楽しい場所として機能することなく、目隠しもイメージしていたようには効果を発揮せず、さてどうしたものかということでぼくに声をかけてくださいました。
とても多いんです、このパターン。
建物にはこだわっても、庭は持て余してしまう人が大半。
家を建てる真剣さで庭を捉えたら、家族を幸せへと導く「魔法の庭」が生まれるんだけどなあ。
庭付き一戸建てを手に入れても庭をどう扱っていいのかピンとこないまま、結局雑草取りするだけの場所になってしまっては・・・あまりにもったいないです。
大原さんちの場合は、庭を楽しい場所としてイメージできない理由がありました。これです。

庭の脇に階段があります。
これは隣接する公園に上がる階段で、そこを歩くとリビングと庭が丸見えなのです。さらにその上の、公園のベンチの周辺からも、庭が一望です。
さあ、どうします?
何にも迷うことではありません。そう、目隠しをすればいいのです。
それが基本。
大変そうに思える課題でも、基本通りに進めることが基本。
ここで基本を忘れて、公園にやってくる大勢の人から丸見えのままで庭を仕立ててしまったら・・・、庭も楽しめないし、リビングのカーテンも閉まったままの暮らしになってしまいます。
で、こういうプランになりました。



大原さんご夫婦は、このプランをとてもよろこんでくださいました。
これまで「困った場所」だった庭に、ワクワク感を生み出すことができた。マイナスからプラマイゼロへの変化ではなく、いきなり大きくプラス域へとイマジネーションが広がったのでした。

After

Before

After

Before

After

Before

After




幸せへの欲求が強い人だけに、庭は価値をもたらします。



大原さんちはもうすぐ赤ちゃんが生まれます。
出産後の育児休暇中に、思う存分庭を楽しみたいという奥様の言葉に、ぼくはがぜん張り切りました。
数ヶ月後のしわせな風景を思い描いて、そこにすてきな庭があって・・・、そのイマジネーション、素晴らしい!
あとはぼくがそのイメージの舞台を生み出せばいいわけです。そりゃあ張り切りますよ。これぞ我が仕事です。


幸せを思い描く人に、庭を提供できる幸せ。
幸せな人をより幸せの高みへと向かわせる庭を設計するとき、ぼく自身も幸せに包まれています。


この幸せな庭を実現させた、ご主人のひと言がありました。
プランができあがって、プレゼンテーションがすんだときに、奥様が「私はすっごくいいと思うけど、あなたは?」と。
ご主人は、ニッコリして言いました。
君がいいなら、ぼくはそれがいいよ。
幸せになる能力って、こういうことなんだなあって思いました。



これからこの庭を舞台としたドラマが始まります。









ぼくはご夫婦と庭で過ごしながら、こういう庭がある家が増えていったらいいよなあ〜って思いました。
今はできたてホヤホヤのこの街が、やがてここで生まれた子どもたちの故郷になります。
庭木や街路樹が育っていくように、その子たちの根っこが、この街並で成長していきます。




After

隠すと庭が広がります。
あきらめることなくトキメキ方向に舵を切りましょう!
トキメキが、あなたを幸せへと導く羅針盤なのです。


繰り返します、いい庭があれば大丈夫。
大原さんちの本編はこちら→大原邸(2012年11月12日〜12月26日)
明日、明後日の2日間、「レノンの庭」の相談会です。



あきらめないで、幸せ方向に舵を切れ!
たくさんの方のご来場を楽しみにしています。