庭は昼と夜とで、同じ場所でありながら全く違う世界になります。
それはちょうど、LPレコードの裏表のようだなあと。
今や手にすることもなくなったレコード。
中学生の頃に、友人たちとの会話の中で「B面の2曲目」という言い方が流行ったことがありました。
それは「地味な意見だが、正しそうな気がする」という意味で使われていました。
例えばビートルズの「アビーロード」のB面の2曲目は「ヒア・カムズ・ザ・サン」です。レッド・ガーランドGROOVY のB面の2曲目は「What Can I Sey( After I Say I'mSorry) 」、吉田拓郎「元気です」のB面の2曲目は「こっちを向いてくれ」、山下達郎「RIDE ON TIME」のB面の2曲目は「MY SUGAR BABE」です。
これらはさんざん聴き込んだ後に名曲と気づく曲ばかりで、「売れる」ということを抜きに考えたときに、そのミュージシャンの思い入れが最も強い一曲のように思えます。
そんな話題で盛り上がっているうちに、B面の2曲目には最初は目立たないけど凄い名曲が入っているという、今風にいえば都市伝説ができ上がり、それで仲間内で「B面の2曲目」という言い方をするようになったのでした。
昼の庭はA面で、夜の庭がB面。
こういうデュアル(2層構造的)な感覚って好きなんですよね。例えば仕事。作詞家でありながらエッセイスト、歌手でありながら画家、俳優でありながらダンサー、事業家でありながら冒険者、医師でありながら作家・・・。
ふたつの顔を持つ人に、ぼくは強く惹かれています。
一意専心、一事貫行、一芸に秀でる、ひとつのことに集中するのも素晴らしい人生ではありますが、ふたつのフィールドを身につけることで、A・B両面の相乗効果でそれぞれの面の魅力も増すなあと。
裏表がある人の趣き。
あなたの周りにもいるんじゃないでしょうか、両面で輝いている人。
53歳、A面は整ってきました。で、そろそろB面。
ガーデンデザイナーでありながら◯◯◯◯ 。
そしてB面の2曲目にどんな曲を持ってくるか、夜の庭でそんなことを考えています。
あなたはどう思います、このLPレコード的人生観。
例えがレコードじゃ古すぎて、若い人には伝わらないかもしれませんね。
今やCDも売れず音楽はダウンロードする時代。レコードジャケットやライナーノーツという文化は風前の灯。「B面の2曲目」なんていうニュアンスも、伝わらなくなっちゃうんでしょうねえ。
それはちょうど、LPレコードの裏表のようだなあと。
中学生の頃に、友人たちとの会話の中で「B面の2曲目」という言い方が流行ったことがありました。
それは「地味な意見だが、正しそうな気がする」という意味で使われていました。
これらはさんざん聴き込んだ後に名曲と気づく曲ばかりで、「売れる」ということを抜きに考えたときに、そのミュージシャンの思い入れが最も強い一曲のように思えます。
ふたつの顔を持つ人に、ぼくは強く惹かれています。
ガーデンデザイナーでありながら◯◯◯◯ 。
そしてB面の2曲目にどんな曲を持ってくるか、夜の庭でそんなことを考えています。
例えがレコードじゃ古すぎて、若い人には伝わらないかもしれませんね。
ナンか読んでて嬉しくなってニヤニヤしちゃいました、いま大阪・天王寺に向かう電車の中で(笑)