広さも環境も抜群の庭スペースに加えて、奥様の笑顔からいただいた「いい感じ」でノリノリで設計した2プランをもとに、さらに検討を重ねてできあがった変更プランがこれです。



Plan C
山根様C 立面1

山根様C



左側から「季節を感じるエリア」「景色を楽しみつつ過ごす外の部屋」「植物を楽しむガーデニングエリア」となっています。

解説は追々するとして、ビフォー・アフターをご覧いただきます。
この庭の他に玄関周りの植栽もやりましたので、まずはそこから。



Before 1
ビフォー9

After 1
 アフター9



Before 2
ビフォー10

After 2
アフター10



いつも思うんですけど、新築の家に植物が入ると建物も引き立つし、風景が和むし、何だかほっとしますよね。
これって考えると不思議なことです。なぜ人は植物を植えたがるのか。

人間は植物という生物に寄生して生きている。

そうとも言えます。

ぼくらが呼吸で出している二酸化炭素を一手に引き受けてくれている植物が存在しなかったら、人間は生きていけない。

そのことを本能的に知っているから、人は植物に癒され心惹かれるんでしょうね。

では、庭に入って行きます。

 
Before 3
ビフォー1

After 3
アフター1



Before 4
ビフォー2

After 4
アフター2



Before 5
ビフォー3

After 5
アフター3



Before 6
ビフォー4

After 6
アフター4



Before 7
ビフォー5

After 7
アフター5



Before 8
ビフォー6

After 8
アフター6



Before 9
ビフォー7

After 9
アフター7



Before 10
ビフォー8

After 10
アフター8



庭を設計するときに、多くの場合「手入れが楽なように」というご要望があります。なるべく土の面積を少なくして、手間がかからない植物を植えたいと。
それはそれで、庭を楽しむために大事なことではありますが、今回の場合はまったく逆に「植物を楽しみたい、庭から季節や自然を感じたい」ということでした。

暮らしの中に植物が多いほど、人は幸せになりやすい。

雑草取りや庭木の手入れにうんざりしている人には賛同できないことかもしれませんけど、でもこれって、生物学的な正論なのです。
何たって我々は、植物に寄生して生きているんですから。
それはホモサピエンスだけじゃなくて、酸素を必要とするありとあらゆる生物がそうなわけで、その頂点に君臨している者が「芝生は手入れが大変だから・・・庭木はなるべく少なく・・・雑草取りが楽なように・・・」というのは・・・どうも・・・ねえ・・・。

ぼくは思うんですけど、要するに「庭には植物を植える場所」と思い込んでいるとそうなってしまうんじゃないかなあ。庭があるから木を植えて花を咲かせなければならないという既成概念が「手入れが大変」ということの根本原因。
逆説的に考えてみましょう。
木も花もない庭があったとします。そこは植物の手入れに煩わされることなく家族で楽しい時間を過ごせる場所です。
そこにジューンベリーが植わっていたら、バラが咲いていたら、イキイキとした芝生があったら、その楽しい庭はさらに楽しく、幸せな場所になりますよね。

庭は植物を植えるための場所ではありません。人が幸せを感じるための場所なのです。
木や草花は、あなたの幸せを演出し、幸福感を増幅してくれます。


庭木や草花のことをそんなふうに捉えると、あなたの暮らしに植物が増えていって「植物寄生生物」としての幸福感が増大してゆくと思います。

緑豊かな環境は、ホモサピエンスのDNAを刺激して、心を豊かにしてくれますよ。





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