ぼくはここんところ絶好調です。
絶好調だと感謝の気持もあふれてくるし、何をやってもいい展開がイメージされるし、ちょっとしたことで大感動します。そして少々の困難ははねのけたり、身をかわしてスルーすることもできます。
そのいい感じが作用して、信じられないほど次々といいことが起こってきます。好調のスパイラスです。
でも、ふと思い起こすと、不調のときにはなかなかこういう感じにはなれなかった。
状況を打開しようとしてもうまくいかず、それどころかますます泥沼に入ってゆくし、あせったりイライラしたりして、さらに調子は落ちて行きます。不調のスパイラルです。

余裕を失っているときには、やたらに弱気になったり怒ったりする。



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調子が良くないときにはどうしたらいいと思いますか? 
ぼくなりの方針があります。

不調のときには静かに身を潜める。

嘆かず、愚痴らず、あわてずに、じっとしていることが最良の選択なんじゃないかなあって。
自分の気配を消して、物陰に潜んでいる動物みたいに。

身動きせずに、嵐が去るのを待つ。

心身の不調とかアクシデントに見舞われた時、もっと日常的なことで言えば寝不足や二日酔いの時に、何も語らず動くこともせず、中腰で耐える!人生にはそういう時間も必要。
苦し紛れに激しく動いたり、何かを断じたりしてはいけません。絶対にです。いいことないですから。



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日本人全般、ひと昔前に比べると、どうやらこの中腰での耐性が弱くなってしまっているようです。
ぼくらの親の世代はそれが当たり前でした。「おしん」や「あかんたれ」や「松竹新喜劇」でも、中腰で耐えるという価値観がベースにあったからこそ物語が成立し、そこに感動や泣き笑いがありました。
ぼくらも、ちょっと心の足腰を鍛えないといけないんじゃないかなあ。

弱ったら、怒るな、あせるな、断じるな。

傍目にはアホに見えるほどのほほんとして、「あの人って優柔不断よね」と言われるくらいでいいのです(これ、ぼくの得意技。っていうか、もともとそういうタイプ)。



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武田双雲さんは言っています。

優柔不断な人って凄い。優しくて、柔軟で、物事を断じないって、最高の人格者だよなあ。

いいんだなあ〜こういう解釈。



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だから、ね、あなたも、調子が出ずに弱っているときには、静かに中腰で耐えながら、優柔不断で行きましょうね。

やがて嵐は過ぎ去って、いい陽気の日がやってきますから。
決してあせってはいけません。
のんびり、静かに、優しく、柔軟に、断じることなく。