昨日の朝は5時30分に庭に出てパソコンを開きました。
いつものようにフェイスブックをチェックしていると、薄暗くし〜んとしていた庭に徐々に朝日が射し込んできて、近くの林から鳥の声が聞こえてきました。
顔を上げると目の前のジューンベリーの芽が朝日に光っていました。
もう開花寸前です。



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その木の下に置いた鉢植えからは、ここ一週間で異様に伸びたハボタンの茎の先に、菜の花が咲いていました(ハボタンはアブラナ科アブラナ属)。



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些細なことに感動している自分に感動。

10年前のぼくなら、こんなことは気にも止まらなかっただろうなあと思ったのです。
パソコンから流れていたケニー・GをBGMに、しばし見とれて、そしてとても清々しい、晴れやかな気持になりました。







ここ数年やたらに感動することが多くなりました。それもほんの些細なことに。



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ふとしたことで感覚が震えるこの状態は、まぎれもなく幸せなことです。
10年前と今と、自分の幸福感は確実に増しています。
いったい何が変わったんだろうと考えてみました。

  • 10年前、ぼくはもっと前のめりでした。未知の世界に向かって、しゃにむに突進していました。
  • 10年前、仕事も、家族の状態も、経済的にも、生活のすべてが不安定でした。だから自分の気持も不安定でした。
  • 10年前、ぼくの仕事や存在をよろこんでくれる人は、今の千分の一でした。
  • 10年前、女房は戦国時代の人のように精悍な表情をしていました。ぼくは落ち武者のような顔でした。
  • 10年前、ふたりともへとへとに疲れていました。

つまり、安定してきたってことかもしれません。

闘争の時は過ぎ、気づけば戦場は花畑。



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ぼくには(たぶん女房にも)、長く不安定の中にいたせいか、「安定することへの不安」というわけの分からない感情があります。
でもこうして朝から花に感動すると、その感情は不要であることに気づきます。

安定しないと感じられない幸福感ってある。
安定が壊れることに怯えて身構えていたら、その幸福感には手が届かない。




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54歳の春です。
安定を積み重ねて、幸福な時間と記憶を積み重ねて、それを揺るぎないものにする年齢になったのかもしれません。



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思いがけず朝から感動ゾーンに入って、ものすごく得した気分になりました。

迷いの中にいたことも、とにかく前進!と突き進んだ時期もありましたが、人生とは良くしたもので、ちゃんとこうして花咲く季節がやってくるものなんですよね。
これからは、この花を増やしていって、たくさんの人に配ることを始めようと思います。

何だかしみじみしちゃったなあ。
いやほんと、庭っていいなあ。
人生の円熟期にさしかかったら、庭に出て過ごすことを習慣にしてみてください。
これ、おすすめです。