ご夫婦と庭の打合せをしていて、奥様は夢いっぱいの顔になっていくのに、ご主人の方の表情が動かないというケースがあります。

いい庭は、奥様を笑顔にすることができる。
でもご主人に笑顔がなければ、そういう庭は実現しない。


仕事でお疲れなのかもしれません。
ぼく自身もふと気づくとそうなっていることがあって、あわてて口角を上げたりします。



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あなたも感じたことがあると思うんですけど、男性の笑顔率って低いですよね。仏頂面していることが男の威厳と思っているかのように、眉をしかめて、口をへの字にして歩いている男の人をたくさん見かけます。
女性はそんなことはなくて、ひとりで買い物をしていたり道を歩いている時でも、表情は柔らかいものです。



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これは縄文時代からの男女の役割分担に起因します。
縄文人の家庭では、女が家を護り、男が外に出て食料を確保してくるという暮らしがありました。
ご主人は奥様に尻を叩かれながら家を出て、命がけで食べ物を持って帰ってくるという日々。
それが弥生時代になると農業が始まり、肥沃で水がある土地に定住するようになり、そこには村ができていきました。
かつては自分で仕留めた食べ物さえ持ち帰ればよかったわけですから、コミュニケーションよりも知恵と力の強さが男の価値でした。
ところが弥生時代になったらそうはいかなくなった。仲間との共同作業で食物を得る仕組み、「社会」ができあがったわけです。

社会人としての最大の能力は「好かれる」ということ。

弥生の社会は人と人とのかかわりで成り立っているわけですから、笑顔は必須だったはずです。
笑顔なきリーダーは穫れ高が上がらずに失脚したでしょうし、非力な男であっても魅力的な笑顔があれば、周囲から可愛がられて食べ物を分けてもらえたことでしょう。



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縄文の男は勇ましい顔がカッコよかった。
弥生時代になったら、笑顔の男がカッコよかったに違いない。


現在は縄文の延長なわけです。
ですから奥様方、食料調達の手段(職業)にかかわらず、対外的に仏頂面のままの縄文人的ご主人だと明るい未来は望めませんよ。
家族だけのときはまあ大目に見るとしても、外に出たら、あるいは来客時に、ちゃんと笑顔でいるように躾けてあげてくださいね。



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街を歩いているときでも微笑んでいるご主人なら大丈夫。必ずあなたを幸せにしてくれます。

縄文ご主人の表情筋をほぐしてあげてください。方法は簡単、ほめてあげればいいんです。
男はとてつもなく単純な生き物でして、好きな女性から笑顔でいることをほめられれば、死ぬまで笑顔のままでいますから。
ご主人の縄文人から弥生人への進化は、奥様、あなたしだいです。



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ご主人方、仕事の時だけ笑顔でいるなんてのは男としては失格だと心得てください
(自分のことを棚に上げて書いています)。そんなことでは家族を幸せになんてできっこありません(自分の首を絞めながら書いています)
家を出てから帰ってくるまでの間、仏頂面をしないように心がけて、人と会ったら笑みを絶やさないようにしてみてください。
それができたときに凄いことが起こるはずです。なぜならぼくが憧れ目標とする、凄いと思う人たちって皆さんそうですから。



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さっ、棚に上げといた自分を下ろしてと。
ぼくも意識をして、今日も「弥生人」を目指すことにします。