村上春樹っていいですよね。ぼくは大好きです。
短編集や翻訳物も含めて外れがないというか、あの「僕」と「ビール」と「幻想」の世界が肌に合うようで、 20代からずいぶん楽しませてもらいました。



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彼のこんな言葉を発見しました。

墓に刻む言葉はもう考えてあるんですよ。
 
少なくとも、
最後まで歩かなかった。



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これはつまり、走り続けたってことです。
いいんだなあ〜。
小説に登場する人物にはこんなきっぱりと自分に厳しい言葉を使う者は出てきません。でも作者はこういう人なんですよね。



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一途に走り続ける人生っていいなあ。
ぼくはこれまで走ったり歩いたり、脇道にそれたり、道に迷ったり、途中で立ち止まることも多かったので、ひたすら走り続ける人への尊敬と憧れがあります。
せめて残りの時間を、立ち止まることなく駆け抜けたいと思っています。



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墓に刻む言葉・・・

ぼくは・・・

あなたは何と・・・




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もしもまだ村上春樹を読んでいないなら、デビュー作から順に読み進めることをお勧めします。「風の歌を聴け」→「1973年のピンボール」→「羊をめぐる冒険」・・・。

ひとつご注意いただきたいのは、読書中のビールとジャズは禁物。
いい感じのジャズを流しつつビールを飲みながら読むと、あまりの心地よさに、現世に帰って来れなくなる可能性がありますから。



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少なくとも、最後まで歩かなかった。
今の自分に、とても心地よく響きました。

村上春樹風に言うとこうなります。

やれやれ、とりあえずゴールまで駆け抜けるとするか。