姫路から倉敷へ。



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お目当ては、2年前に訪れてとりこになった大原美術館です。



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いきなりロダンが出迎えてくれます。



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グレコ、モネ、ドガ、モロー、ミレー、ゴーギャン、セザンヌ、ムンク、マティス、シャガール、ピカソ、カンディンスキー、ウォーホル、高村光太郎、棟方志功、イサム・ノグチ、河井寛次郎、横尾忠則、ぼく的にはオールスター、信じられないラインナップです。
そしてそして、前回「また来ます」と誓った、青木繁との再会。
一度にこれだけの波動に打たれると、もう感動を通り越してただただニンマリ。映画「卒業」のラストシーンのダスティン・ホフマンみたいな顔になっていました。



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ドーパミン出まくり状態で、女房が予約してくれた今夜の宿へ。
そこは備前藩の屋敷跡、大正時代につくられた旅館でした。



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いやはや何ともレトロな離れへと案内されました。



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積み重なった時間を感じる庭が素晴らしく、折しも桜がハラハラと散っている、まるで映画のいちシーンのような、夢のような時空。



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部屋の雰囲気は司馬遼太郎の「竜馬が行く」に出てくる寺田屋のようで、気分はすっかり竜馬です。



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昨年暮れより、ぼくの中にはひとつの気が滅入る出来事が立ち塞がったままになっています。数ヶ月間、気持にモヤがかかったようで、どこかでそれを一掃するような決断をしなければと思い続けていました。



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そのことを知ってか知らずか、女房が選んでくれたこの宿。大正時代そのままの部屋の窓から、桜舞い散る庭を眺めたときに、まるで熟睡から目覚めたようなさわやかさで、晴れやかな自分になりました。



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いかんちゃ。
迷っている暇などないぜよ。
ただひたすらに、信じる道を歩めばええんじゃ!


竜馬さん、ありがとうございます。
あなたの声で腹が決まりました。



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我がお龍よ、今宵わしは一点の曇りもなく次の道が見えとる。
これでまた、ひとつ階段を上れる。
感謝するぜよ。



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たまの旅行は、気分をドラマチックにしてくれますね。
これから横浜へと帰路につきます。
また始まる日常も、晴れやかに、ドラマチックに進みます。