相田みつをの、こんな詩があります。



わが家のアイスバーグです。
純白のバラは、心洗われるようでありがたい。
あぁ・・・洗い甲斐のあるわが心。

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その人の前に出ると
絶対にうそが言えない
そういう人を持つといい

その人の顔を見ていると
絶対にごまかしが言えない
そういう人を持つといい

その人の眼を見ていると
心にもないお世辞や
世間的なお愛想は言えなくなる
そういう人を持つといい

その人の眼には
どんな巧妙なカラクリも通じない
その人の眼に通じるものは
ただ本当のことだけ
そういう人を持つがいい

その人といるだけで
身も心も洗われる
そういう人を持つといい

人間あまりにも
うそやごまかしが多いから
一生に一人は
ごまかしのきかぬ人を持つがいい

一生に一人でいいから
そういう人を持つといい



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ぼくは気に入った本や気持に引っかかった詩を、何度か繰り返し読むクセがあります。
本だと3回、詩や短い言葉や歌詞のワンフレーズなどは、一日中リフレインさせていることもあります。



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1回目・・・そういう人に出会いたいなあ。

2回目・・・これまでにいたかなあ、そういう人。◯◯君・・・◯◯さん・・・◯◯先生・・・、でも、微妙に、そう言い切れないところもあるんだよなあ。

3回目・・・もしかしたら相田みつをも出会っていないのかもしれない。これは自分を叱咤し、そういう人格へと導こうとしている詩なのかもしれない。
うそがつけない、ごまかしがきかない、清廉な自分。

4回目・・・ んっ?

5回目・・・「人」を「庭」にすると、しっくりくるかも。 



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その庭に出ると
絶対にうそが言えない
そういう庭を持つといい

その庭に立つと
絶対にごまかしが言えない
そういう庭を持つといい

その庭の花を見ていると
心にもないお世辞や
世間的なお愛想は言えなくなる
そういう庭を持つといい

その庭には
どんな巧妙なカラクリも通じない
その庭に通じるものは
ただ本当のことだけ
そういう庭を持つがいい

その庭にいるだけで
身も心も洗われる
そういう庭を持つといい

人間あまりにも
うそやごまかしが多いから
一生に一度は
ごまかしのきかぬ庭を持つがいい

一生にひとつでいいから
そういう庭を持つといい



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うん、これは名作。
ぜひ何度か読み返してください。



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ぼくは「人」を「庭」に置き換えました。
あなたは?
人や庭や詩や音楽や本や、自分を律しつつ導いてくれる何かを持っていたいですね。

ぼくらに与えられた時間は限られていて、それはことのほか短いのですから。

さっ、庭に咲き誇っているバラのように、今日のこの命を、思いっきり美しく燃焼させましょう。

ガーデンデザイナーいわふちひでとし、バラの季節はピュアに燃え上がります。