孤独の渕から這い上がるための足がかりです。

孤独を感じたら自分を見つめる。
見極めたら立ち上がれる。




終わったバラをきれいさっぱり摘んだ庭は
し〜んとして、
そのまま梅雨に突入です。
来春わが家の庭に、
一段とたくさんのバラが咲くことを
イメージしています。
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孤独になると自分を客観視できなくなるんですよね。
けっこう周囲が心配して、声をかけたり手を差し伸べてくれるものなんですけど、孤独の中にいる人は、そのありがたい声を音としてしか聴くことができないし、差し伸べられた手を手痛く振り払ってしまうこともあります。
それは自分を見失って、他者に翻弄された末に他者を拒絶ている状態。
孤独ってそういうもので、他の人への怨みや恐れによって心がガチガチになっているのです。



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まずは休息して、静寂の中で自分の呼吸と鼓動を確認する。
次に感動を探すといい。映画でも音楽でも本でも、何でもいいので凍結したようになっている心を融かす作業を始める。

感動は、孤独脱出の大きな足がかり。

それができたらもうひとつ、とても単純に、比較をやめたらいいんです。
自分は自分。自分の人生の主人公は自分しかいないんだという気持を取り戻せば、やりたいことは山のように出てくるし、時間がもったいなくて孤独になんてなっていられません。



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ぼくはですね、庭がいいと思うんですよ。部屋でうつうつとしているよりも庭に出た方がいい。
ひとりで 部屋に居続けると「引きこもり」ですけど、同じひとりでも、そこが庭なら、「素敵な自分の時間」となりますからね。

ひとりで庭にいると自分を俯瞰できる。
はるか上空から、狭くなっている自分の領域を確認することができる。




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庭にいるようになると、人はちゃんとひとりで立ち上がれるんだということを、ぼくは繰り返し目撃してきました。
それは感動的な庭の奇跡であり、庭が隠し持っている威力です。

庭は人を自立させてくれる場所。

他者との関係性の上に幸せを築くためには、自己が他者を支えられるだけの自立力を持っていなければならないのです。



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まずは自分を見つめること。
次にひとりですっくと立つこと。
それができたら、勇気を持って人の中に飛び込んでゆくこと。

人はひとりでは幸せになれない。

孤独な人に出会うたびにそう思い、そこから抜け出してくれることを願いながら、「人が集う庭」を思い描いています。



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自分の「幸せの正体」を確認することから、
「孤立と自立」へと話が展開しました。
もしも家族や周囲に孤独な人がいたら、さりげなく庭へと誘導してあげてください。
あとは放っておいても庭がその人を自立させ、幸せへと導いてくれます。