久々の黒いわふち登場!
今日と明日は特大ネタ、「 環境破壊と人類の存亡」です。

テレビの夕方のニュースで、お天気キャスターが「もうこの気候を異常気象だと思わずに受け入れて、今日ではなくて明後日の天気予報を確認して、我が身を守る行動をとった方がいい時代に突入したのかもしれません」と話していました。
繰り返される「観測史上初の・・・」「五十年に一度の・・・」「かつて経験したことのない・・・」という表現と、竜巻やゲリラ雷雨などによる悲痛な災害の報道を受けての言葉でした。



行く夏を惜しみながら。
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4年前のラジオ番組で、海洋冒険家の白石康次郎さんが、「今の東京の気候は赤道付近の亜熱帯地域に似ています」と、地球温暖化を危惧していました。
単独ヨットで地球を周回した人ならではの視点だなあと手帳にメモをし、時間の経過とともに、その言葉のシルエットが鮮明になってゆくのを感じてきました。
さらに環境問題に対しては、「よく自然を守ろうとか言いますけどおこがましいですよ。自然は守られたいなんて思っていません」とおっしゃっていました。これまた、なるほど〜!とメモしました。
たしかに、夜の庭でその手の本を読み漁っているとぼくもそういう思考になってきます。
それどころか黒いわふち的には、人類が滅ぶことを地球は大よろこびするに違いないと思うのです。
地球の立場に立って考えれば人間だけが厄介者で、いち日も早く排除したい種なんじゃないかなあと。

人間は地球の支配者ではない。
ただの、増え過ぎて悪さばかりする猿の一族。




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富良野塾で環境問題に取り組んできた作家の倉本聰さんは、「人類滅亡は避けられない。100年後はまだ存続できたとしても、どう考えても300年後には人類は地球上に生き残れない」と発言しています。
何を悲観的なことを、と言い切れないほど、すでに現実は厳しい局面に至っているのです。
その倉本さんに師事するサッカーの岡田監督は、「 もはや人間の火事場の馬鹿力に期待するしかない」と、希望を込めて話しています。



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地球の誕生から今日までの46億年を1年に換算すると、ぼくら人類は12月31日の夕方、紅白歌合戦が始まる頃に地球に出現しました。
その新参者は、最初は様子伺いで狩りをしたり穀物を育てたりしていましたが、化石燃料を発見してからはその威力に狂喜し、産業革命からこっちは一気に二酸化炭素を撒き散らしながら暮らすようにようになりました。
それはわずか2秒ほどの出来事。大晦日の夕方にふらっと現れた直立する猿が、まるで利己的な自爆テロのように CO2 爆弾を炸裂させたようなものです。
で、自分たちがしでかしたことに専門家は呆然とし途方に暮れ、多くの一般人はまだそれが危機であることに気づかないまま熱狂の宴に興じている。
これは危機をあおっているのでも悲観的になっているのではありません。とっても残念なことに、現実です。

これをご覧ください。



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首都圏大学東京の三上岳彦教授による「過去1000年間の北半球平均気温の変動」というグラフです。
1000年前から900年間、地球はの気温は上下しながらゆっくりと0.2℃下がりました(実は地球のリズムでは、温暖化とは逆の氷河期に向かっているはずの時期なのです)。
そして産業革命の波が世界に広がり始めた100年前からグラフが暴れ出していますね。これが化石燃料を燃やしながらの人類の繁栄を示しています。
急上昇の途中でいったん横這いに落ち着きかけています。この頃は大きな戦争が続いたことで、経済活動が低迷していたと読み取れます。
そして最近の50年は・・・もうグラフにならないほどの急上昇で、何かが壊れてしまった感があります。



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繰り返します。
これはまぎれもない現実です。

人類滅亡のカウントダウンはすでに始まっている。

さあてと、どうしますかねえ。
クルマに乗るのをやめますか?
電気を使うのをやめますか?
石油や工業製品に頼らない原始的な暮らしを始めますか?
こうなれば原子力?



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ほんと、どうします?

この話、明日に続きます。
黒いわふちが天使のような白いわふちに変身して(笑)この危機への対応策を示します。