幸福な家族は一様に幸福であるが、
不幸な家族はそれぞれに多様な不幸を抱えている。 

トルストイ


ぼくは名言・格言の類いが大好きで、心に響いた言葉をすぐにメモするようにしています。

アンナ・カレーニナの冒頭に出てくるとうこの言葉も、出会い頭にハッとしてメモったものでした。




夏が、夏が、夏が。
何だかあせります。
今年も夏休みを楽しみまくるために、
今日も張り切って、パワー全開で設計設計!
DSC07852



これはたぶん家族の幸・不幸の姿を言い当てておいて、そこからドラマが展開するという前振りの一文なわけですけど、ぼくにはこんなふうに響いたのです。


ごくごく普通で、あたりまえの、ありきたりの家族でいることこそが、幸福ということ。


 


DSC07856



毎日思い描いている庭の数だけ、ぼくは家族の姿を見つめています。

ありがたいことに、庭に意識が行く人は例外なく、家庭の幸せをキープしようと努力し、さらなる幸せへと向かっている人なので、その人たちと呼応する仕事をしている限り、ぼく自身がその幸福追求のフィールドからズレ落ちてしまうことがない。

もしぼくの仕事が庭屋じゃなくて弁護士だったら、自分自身の幸せをキープするのはそうとうにキツいんじゃないかと思うんですね。何せ来る人来る人が、不幸の中でもがいている人ばかりなわけですから。

「いわふちさんの仕事はいいねえ、幸せな人しかやってこないでしょ」と、これまで何度かそう言われて、そうだよなあ、ありがたいことだなあと思ったものです。


幸せをキープする手っ取り方法は、幸せな人たちに幸せを提供すること。




DSC07858



家庭ですよ家庭、家と庭で家庭。

風通しが良くて、水はけがよくて、日当りがよくて、いつも季節の花が咲き誇っているありきたりな家庭をキープしましょう。


幸福な家庭には、一様に、庭を楽しむ暮らしがある。





DSC07865



家族の物語には、時には中腰で耐えたり踏ん張ったり、泣きながら頑張らなくてはならないこともあります。
それでも、ごくごく普通に、当たり前のことをやっていきましょうね。

一様の幸せ組みでいるために。