分子生物学者は「一個の細胞の中には宇宙が存在している」と言います。
脳科学者は「脳内はまるで宇宙のようである」と言います。
腸の研究者は「腸内環境は宇宙の法則で保たれている」と言います。
真言宗の開祖は「汝こそが宇宙なのだ」と言います。



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つまり、ぼくらは宇宙なのです。
ただしその関係は同等ではなく、極小宇宙のぼくらは極大宇宙の傘下で命を維持している絶対的なる主従関係。
だからぼくら従属する人類は宇宙に敬意と畏怖を持ち、主の意思をさぐりながら種を繋ぎ、そして主のことを神と呼ぶようになりました。

主である神からすると、ぼくらはガイアを構成している多様な細胞の中の一群なわけです。
神様はガイアの健やかな生命維持のために、時々ふるいにかけるようにしてぼくらに「事情」を仕掛けてきます。



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阿部さんには阿部さんの事情があるのでしょうし、原発を再稼働させた人たちにも、さかのぼればアドルフにも、止むに止まれぬ事情がありました(社会的立場の事情から、コンプレックスとか夫婦の関係性といったパーソナルな事情まで)。

神様が見守っているのは人類ではなく地球。

これから間違いなく、ぼくらへの「神様のふるい」は頻繁になることでしょう。



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誰ひとり戦争を望んでいないし誰ひとり家庭の不和を望んではいないのに、懲りることなくそれはくり返されてきました。
ダーウィンは「進化は絶対に後戻りできない」と言っています。だったら話は単純、進むべき道は明らかで、賢く進化すればいいだけのことです。
止むに止まれぬ時こそいったん止めて、知恵を絞る癖を身につけたらどうでしょう。
考えて考えて、そのつど何とかやりくりして、不本意な方向に行かないという思考の柔軟性というか粘り腰というか、そういう進化を遂げなければいくら繰り返し戦争の悲惨さを報じたところで、これまでと同様にまた始めてしまうだろうと推測せざるをえません。



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神様のふるいに引っかかって破滅や悲劇に至らないために、慎重に、地球を思うその意志に合致した選択をしてゆく必要があります。
社会的な問題も、家庭内のことも。

私は宇宙なんだと、私は地球なんだと、私は自然の一部なんだと、だから私は神様が維持するバランスに従って生きて行くんだと、そんなイメージを持ってみてください。







日本人310万人の命を奪った敵国の歌手たちの歌声に、こともあろうにこの朝に、本当に申し訳ありません、間違いなく共感し感動しています。
あの戦争には、誰に、どんな事情があったのでしょう。
失敗は、冷静になった上での客観的な検証と反省を経て何かを改善しない限り、必ずまたくり返しますので(条件と結果の法則)、戦争を引き起こした人たちの事情は、当時を知る方々にきっちりと掘り起こしておいてほしいです。
そして改善はぼくらの仕事です。

家庭の平和が世界の平和。

目の前に事情がやってきたらいったん庭に出て、宇宙に照らして最善の策を探りましょう。
策が見つからなかったら先送りにして、くれぐれも最悪のシナリオに展開しないように、慎重に、慎重に。