今年もキンモクセイが香り出しました。



先日西新井を歩いているときに、
中学校の校庭脇で見つけた花です。
100メートル手前から香っていました。
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思えば幼少期には、ぼくはこの花を意識したことはありませんでした。
ところが今この香りに気付くと、幼い頃の記憶が次々とよみがえってくるから不思議です。

香りは記憶のインデックス。

夢中で遊び回っていた秋の校庭に、ちゃんと咲いていたんでしょうね。



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他にもいくつかの、そういう香りがあります。
炊きたてご飯の香り、沢を流れる水の香り、アメンボウの香り、蚊取り線香、膏薬、椿油、繭玉を煮る香り(祖父が製糸工場をやっていました)、縁側の苔の香り。
たくさんのインデックスによって、いくらでも出てくる幸せな記憶。
満ち足りた少年時代だったんだなあと、あらためて。



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それらの思い出には必ず人が登場してきます。
たくさんの人に愛されて育ったことに感謝しつつ、さて、ぼくは子供たちの幸せな記憶になれているだろうかと。
自分が与えられたのと同等の量を、彼らの脳内に記憶させたいなあと。
そして確実にぼくよりも長く生息するであろう女房にも。



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秋って、そんな気持にさせてくれる仕掛けが満載の季節なんですよね。



キンモクセイに気付くたびに聞こえてくる歌声があります。