オスたちよ、危機にあってはメスに従え。

ミジンコから始まって、甲殻類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、霊長類まで、生物は種の存続にかかわる危機的状況がやって来ると、必ずメスが主導権を握って生存を目指します。 
そもそもですね、もともと生命体はメスだけでした。
そのメスが幸福追求のための遺伝子交換に便利なように生み出したのがオスなわけですから(原生生物の頃のことですが)、まあオスなんぞというものは、平静時にはおだてられてこき使われ、危機に瀕すると「邪魔だからどいといてちょうだい!」と一喝されてシオシオノパーになる存在なのです。



真夏の日差しにヘタることなく咲く百合の花。

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花粉が厚化粧すぎて
うかつに近ずけません(笑)



女性の皆様、どうかこの末期的な危機(気候も経済も精神も)からぼくらを救ってください。
男性諸氏、己の生物学的存在理由を自覚して、最低限彼女たちのお邪魔にならないようにしておきましょう。
それができずに、おだてられてた頃のままで偉そうなことをほざいていると、頭から食われちまいますよ(カマキリみたいに)。






メスという生き物は、好みのオスを捕獲する場面以外に姑息な手段をとらないものです。
基本的に嘘をつかず、心を偽らず、愛情豊かで、論理にとらわれない自由で広い視野を持っています。
そしてメス同士は、オスには及びもつかない高度なコミュニケーションのお作法を心得ています。
男性の皆様、ぼくらの理屈脳ではとてもじゃないけど敵う相手ではありませんから、これからしばらくは(たぶん数百年くらい)身を謹んで、潔く女性のお役に立てることを旨として暮らしましょう。

百合が咲き、ウルフが去った日、夜の庭にて。