魚は水中で、虫は茂みで、ミミズは地中で、鳥は空を飛び、人は森で暮らすもの。



森の奥深くでは
今がアジサイの最盛期。
樹海(針葉樹林帯)のフィトンチッドによるものか、
刺すような種類の虫が全くいないし
汗は爽やかに飛んで行くしで、
とても快適なウォーキングが楽しめました。

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森を歩くと、この上なく上質な風が吹いてきます。
それは木々がせっせと吸い上げた水を葉から蒸発させ、気化熱を放出することで冷えた空気を地面に降ろして、幹と根を暑さから護っているのです。
これが森の生命活動によって起こる微気候現象。





コンクリートジャングルのゲリラ豪雨も、現代の困った微気候と言えます。自然は異常に熱を持った場所を見逃さずに、即座に冷却しようと積乱雲を発生させるのです。
ぼくは思うんですけど、それほどまでに過酷な環境で幸せに暮らすことは至難の技なのではないかと。
エアコンで抵抗すればするほどヒートアイランド化は加速するし、夜になっても朝が来ても冷めない熱気は若者を攻撃的にし、中高年からは気力を奪い去ってしまいます。
人は森で暮らすもの。
まだまだ暑さは続きますので、意識的に、できるだけ緑の多い環境に身を置いてください。

庭の植物程度の量では微気候を起こすに至りませんが、心の気候には大きな影響をもたらします。
夏も庭を楽しんで、いい汗かいて気化熱を発散して、涼しい顔で過ごしましょう。