4〜5メートルほどまで伸びて咲き、道行く人を見上げさせるコウテイダリアはこの時期のお楽しみ。



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晩秋の花らしく花期が長くて、それぞれの店の近くに何ヶ所か見場があるため、しばらく寄り道しながらの通勤となります。



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長身の花は咲き終わるとバッタと倒れ、池面に横たわって冬を越し、翌年長い茎にある竹のような節のひとつひとつから根を出して芽吹きますから、死して屍拾うことなく放置しておけば、やがて見事な群生になります。



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これが孤高の皇帝の処世術。



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背が高くて倒れやすいという欠点を補うために、子孫を群れて生息させ、お互いが支えあって暮らすようにという意思の表れなわけです。



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先日葬儀がありまして、そこでの親戚やご近所さんたちの支えに心底感謝しました。



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人はひとりで生きているわけではないとよく言われますが、送る場面ではそれが身にしみまして。



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さて、ぼくはどれだけの人の支えになれるだろうかと思うわけです。



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次代に芽吹けるだけの滋養のある節を刻みながら、どこまで高く成長できるだろうかと。



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手がけるひとつひとつの庭に家族の笑顔が芽吹きますように、思いを込めて描きます。



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そして数十年後、日本中に見上げる花が群生する日をイメージして。



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志し高き花の姿に、背筋が伸びた朝でした。





今日は「レノンの庭」にいます。