小は大を兼ねる。

夫婦円満→家庭円満→社会円満→人類円満。
景気が良くなれば、政治がしっかりすれば、平和な世の中になれば夫婦仲が良くなるなどということはないのです。逆ですよ、逆。
ミニマムをひとつ付け加えると記号が変わります。
自分円満>夫婦円満>家庭円満>社会円満>人類円満。
まずは自分を円く満たしましょう。



蜜を求めてひたすらに飛び続ける熊蜂が地球の生態系を支えているのだ。



2017年7月。

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というロジックが正当である証拠に、その地道な行い対して「ご苦労様」「ありがとう」「あなたのおかげ」などと労をねぎらわれたら、生態系の頂点に君臨し天下を取ったような良い気分になるではないか。
それこそが、勤労が神によるプログラミングであることの証しなのだ。



2016年7月。

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では逆だったらどうだろう。働けど働けど文句を言われ、花が枯れるのも雑草がはびこるのも、箸が転ぶのも自分がつまずいて転けるのも、何もかもあなたのせいよと険しい顔で。
どうする?
男たるもの、それでも一心に蜜を求めて飛び続けるのみ。 



2015年7月。

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四季の森公園入り口の植え込みにて撮影。



不幸にして、というかありがちな展開として、女房から恋心が失せた後、男は仕事に恋をするより道はなし。
それでいいのだ。そのひたすらな労働と納税が社会を支えているのだから。
さあさあとにかく懸命に働きましょう。 「男の役割=労働」 という、何万年も続いてきた掟に従って。

ところで、では女性は?
もしもあなたが、自分が満たされていない原因は連れ合いにあるのだと、すべてあの駄目男のせいなのだと思っているなら心して次の事柄を、ぼくからの、ぼくが庭を思い描く時に匹敵する心からのメッセージとしてお受け取りください。
もしかしたらこの一言であなたの今後の人生がバラ色に一変するかもしれません。いやいやそれ以上に、仕事に励んでクタクタで帰宅した時にあなたが出かけて留守だったことに、ホッと、思いがけず解放されたようなリバティーに浸っている、あるいは家の中で、極力あなたに話しかけられないようにと忍び足で気配を消して暮らしているとか、はたまたあなたの常套句である脅しの言葉を脳内から払拭すべく、趣味に走ったり、こそこそと他に走ったりしているか弱き男たちの救済のために(あ、あ、あ、あの、念のためにですけど、わが家のことではありませんので誤解なきように)。
いいですか、心して、気を落ち着けて、では言いますよ。
今のあなたに決定的に欠けているのは、恋ですよ、恋。



妻が夫に夢中な時は万事がうまくゆく。
イギリスの格言



歌を忘れたカナリアは 後ろの山に棄てましょか
いえいえ それはなりませぬ

 歌を忘れたカナリアは 背戸の小藪に埋けましょか
いえいえ それはなりませぬ

  歌を忘れたカナリアは 柳の鞭でぶちましょか
いえいえ それはかわいそう

  歌を忘れたカナリアは 象牙の舟に銀の櫂
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す 


恋の炎などすっかり消えてしまったとお嘆きのあなた、銀の櫂を携えて、象牙の舟でナイトクルーズをしたら、もしかしたら、再びあの日にかえれるやもしれません。
「小は大を兼ねる」というぼくの屁理屈に、騎士道の国の軽口を、武士道の国の言語で訳した格言にピンときたら110番。まだ若干の可能性は残されているような、いないような。なにせチャペルで誓った共同作業の一環ゆえに、どちらかが作業放棄をしたらハイそれまでよ。

これも念のために。
象牙の舟に銀の櫂とは何ぞや・・・・其は庭ですよ、庭。
月明かりと夜風の二人掛け席は、ターナーが掛かった部屋でラフマニノフを掛けるような、掛け値無しにローマンティークなマリアージュ。この竹垣に竹立て掛けたのは竹立て掛けたかったから竹立て掛けた、まわるまわるよ時代はまわるとばかりに、いい庭があれば人生は宇宙船地球号と同期する動機を得て上々な回転を続けます。
ただしあなたが、否さあなたたちが、「あの誓いの言葉をお忘れでなければ」という注釈付きではありますが。

あなかしこ、あなかしこ。じゃなかった、アーメン。





今日は「港南台店」にいます。

暑さが続くと口から放熱すべく饒舌になる悪い癖。
口を閉じて、涼しい顔で設計に励みます。