その昔、ベトナム戦争が泥沼化していった頃のこと、アメリカに「フラワー・チルドレン」と呼ばれる若者たちが出現しました。「武器よりも花を」というメッセージがたちまち広がり、彼らは花柄のサイケプリントを身にまとい、マリファナを吸って穏やかに笑い、叫ぶのではなく歌い、スイングジャズに鼓舞されながら戦場へと向かう兵士たちに LOVE & PEACE を体現して見せたのです。



フヨウの花。
室町時代から庭で楽しまれてきたそうです。


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金さんちが6回目の核実験をやったと顔をしかめる大国は、かつて1032回の核実験を行い7000発の核弾頭を持ち、実際にその武器を使用した唯一の国。・・・さてぼくたちは、お隣さんのボクちゃんが騒がしくても、ご近所トラブルが賑やかになっても、自分の庭を花いっぱいにしておくことが最優先。幸せとは腕力や駆け引きで勝ち取るものではなくそばにいる人を笑顔にすること、そのために花を植えて育てること。



人が繰り広げる幾多の戦さを目撃しつつ、
それが何か?と
眉一つ動かさずに咲いてきた花。


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幸いにして今のところ眼中にはなさそうな日本が花の列島となり、そのムーブメントが半島へと伝わる、というシナリオはいかがでしょう。



平和を維持するための最良にして唯一の方法は、
自分が平和でいること。


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フラワー・チルドレンだった人たちは現在60代。かろうじてその頃の空気を知っている、ぼくら50代に出番が回ってきたような気もします。とは言っても、ただ庭に花を植えて、不幸を寄せ付けない分厚い幸せを実現してみせる、というだけのことですが。



1965年10月21日、
ペンタゴンの前で徴兵カードを焼く騒ぎがあり、
鎮圧に出てきた兵士から向けられた銃口に
若者が無言で花を差し込んでいきました。
「フラワー・パワー」と名付けられたこの写真によって、
彼らは「フラワー・チルドレン」と呼ばれるようになりました。

 
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サンフランシスコに行くなら
髪に花を飾っていこう
サンフランシスコに行けば
平和を愛する人たちに出会えるはず

 
 横浜に行くなら
髪に花を飾っていこう
横浜に行けば
平和を愛する人たちに出会えるはず






今日は「金沢文庫店」にいます。