ぼくは「この人!」と決めたら、その女性に地球上で最も幸せな人生をもたらすべく獅子奮迅の努力をします。
これは何も特別なことではなく、雌雄の別がある生物のオス全員が持ち合わせている感覚で、そもそも欲深いメスたちがそのために出現させたのがオスなわけですから、生物学的にとても当たり前な性質であり、それが失われた場合にはオスはオスとしての存在理由も失ってしまうのです。

遺伝子レベルで見れば、オスはメスの使いっ走りである。
福岡伸一

ただしオスのその思いが実を結び、メスがめでたく幸せへと至るためにはひとつだけ条件があります。その条件とは「メスが本気で幸せな人生を望んでいる場合に限る」ということ。
地球上の女性全員が口を揃えて「幸せになりたい」と言いますが、実際に具体的行動でそれを目指している人はほんのわずかなものです。本気じゃないからオスの扱いがとても雑だし、もっと言えば自分の扱いすら雑になっている女性も多いのではないかと。



彼岸花を求めて金沢文庫の称名寺へ向かったものの、
まだ影も形もなし。

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光と温度の不足により、
秋の花は大幅に出遅れている様子。

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目が合ったカメに
「あわてない、あわてない」
と諭され踵を返す。

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一週間後にもう一度。



いつも庭を花でいっぱいにして、庭で朝ごはんを食べさせてから仕事に送り出し、帰宅後は庭で一人の時間を楽しんでいるところに「今日もご苦労様でした」と、気の利いたつまみとよく冷えたビールを持って行ってください。これはほんの一例ですが、実行すればあなたは幸せをグッと引き寄せます。さらに加えて日に一度、「ありがとう、あなたのおかげ」と言えば盤石。そしてとどめに、数年に一度でいいので「私はあなたの才能を知っている」と、肝心要のツボにクサビを打っておけば、そのオスは懸命に働き命がけであなたの幸せのために尽くすことでしょう。

優れた男の背後には、もっと優れた女性の存在がある。
ピーター・バラカン 

ぼくはそういう女性をたくさん知っています。素敵な庭を実現する人に多いタイプだからです。

庭は人生の賜物。
美しい人の庭は美しく、そうでない場合はそれなりに。 

かつてあなたがありったけの魅力を振りまいて捕獲したそのオスに(戦略、あるいはお作法として)感謝して、ほめて、クサビを打ち込んでください。それとくれぐれも自分を大切に、雨にも負けず、風にも、秋の食欲にも地球の重力にも負けることなく、いつまでも咲き続ける花でいてください。

「ご褒美をあげる」という、こんなに単純で簡単で確実な幸せ術を、なぜ人間のメスは頑なに実行せずにいるのかが謎。他の生物のメスにとっては生存のための基本的な資質なんですが。





今日は「港南台店」にいます。