いやあぁぁ・・・、これえぇぇ・・・、どうしよっかなあぁぁ・・・と、ずいぶんと長いこと、何年もですね、迷いに迷ってですね、でもやはり皆様にはお伝えしといた方がいいのではないかと思い至り、書くことにしました。



里山の田んぼに
悪魔のようなあいつが。

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ぼくはこれまで住宅地を歩き回りながら、数十万軒の外構と庭を、庭者としての感慨を持って見つめてきたわけです。それでですね、ポストにですね、あるでしょ玄関先に。そこに「ある言葉」を貼り付けているお宅が、そうですねえ千軒に一軒くらいの割合で存在するんです。でですね、そのお宅の庭が、ああ、何と言いますか、つまり、呪われている感が漂っているのです。庭だけじゃなくて家全体というか、敷地全体というか、色がないというか、活気が感じられないというか、息がつまるような。よそ様の家に対して適当ではない言い方になりますが、やや殺伐としているというか。いろんな意味で少々きつい暮らしをされているのかなあと、そんな感じがして仕方がないのです。



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その言葉というのは「チラシお断り」。
何ででしょうねえ、ほぼ例外なくそんな雰囲気が漂っちゃっていて。この現象に気づいているのはぼくだけではなく、訪問販売とか、訪問看護とか 、配達業務の人たちの間では知れ渡っていることなわけですが。
逆に「ご苦労様です」や「ありがとうござます」と貼ってある家からは、何が起こっても幸せ方向に展開するだろうなあという、有難い光明が発せられているように感じます。



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さあ、急いで、呪いの言葉が貼られていないかポストをご確認ください。
おっとその前に、悪霊から身を守るために全身にくまなく般若心経を書き付けてから。そうそう耳にもお忘れなきように。芳一みたいに耳を食いちぎられてはいけませんので。
アロイムエッサイム、エロイムエッサイム、悪霊退散!



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エロイムエッサイムとは悪魔払いの際にその悪魔を呼び寄せるための呪文(映画『魔界転生』で天草四郎役のジュリーが唱えていましたよね)。その正体を見極めたら勇気を振り絞って、喝!と、即刻縁を断ち切ってください。



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犯人の加門良は、
横浜山下町で小さなバーを営む元刑事で、
裏では男娼の顔を持つ悪魔。
群がる女たち、
三億円の現金、
時効間近の彼を追い詰めてゆく刑事。
自分の余命が少ないことを悟った悪魔は・・・
「悪魔のようなあいつ」、
「のような」、ということはつまり、
彼はほんの少しだけ悪魔になりきれなかったのです。
空前の視聴率をとったドラマの主題歌がこれでした。









今日、天使のようないわふちは「港南台店」にいます。「の、ような」ですが。